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2016年3月28日 (月)

小学校六年生の読者からの手紙!

 『薔薇族』には高校生、中学生の投稿のページで「少年の部屋」というコーナーがあった。今ならとても考えられないページだった。
 
 1984年の7月号に、さすがにぼくは驚いたのか、「小6の子から手紙をもらってしまった!」と「伊藤文学のひとりごと」のコーナーに書いている。
 小学生から手紙をもらったのは初めてのことだったが、なんともかわいい手紙だ。
 
 「はじめまして、ぼくは小6の男の子です。手紙を出すのは初めてです。でも、この本は毎月読んでます。
 ぼくはこの世界を知る前から、もういろいろなことをやっていました。たとえば音楽の時間に「笛」を持ってくるのに、わざと忘れて、ぼくの好きな男の子に、「洗っておくから一時間だけ貸して」と言って借りて味わうとか。
 
 あと、ぼくがわざと好きな子と「つばき」のかけあいをして、あとでトイレでなめちゃうとか。自分でも少しおかしいと思うけど、とても楽しいです。
 でも、ひとりぐらい恋人がほしいのです。そして、みなさんがやっていることも体験してみたいです。
 サークルっていうところにも入ってみたいけど、なんかこわいし、でも、ぼくは今、とっても仕合せだからいいです。これから修学旅行もあるし、まだ「笛」を借りたい人がたくさんいるし、下級生にも好きな子がいるし。下級生の場合は、夜、学校に行って用務員の人に「忘れ物をとりにきました」と言って校内に入るんだけど、そして1〜6年の教室に入っちゃいます。
 1〜2年生はハーモニカで、3〜6年生は「笛」を味わいます。1〜2年生はかわいいですよ。これを読んでいる小、中学生のみなさんも、ためしてみてはいかがですか?
 
 次にぼくの紹介をします。都内のある小学校6年生で、なったばかりです。背はクラスで中位です。太ってはいません。ふつうです。クラブはもちろん水泳です。わくわくしています。以上、こんなことをやっているせいか、アソコの毛も少しあります。Gは毎日やっています。
 あと、あの「フラッシュ・ダンス」君(少年の部屋に登場の)って、すごいんですね。毎月楽しく読んでいます。とても中学生って感じじゃない。この世界の人って、みんなああいうこわいこと書けるのかな。
 
 でも、ぼくはひとりでがんばります。学校でも勉強は中の上ぐらいで、わりと良い子で通っています。好きな科目は国語です。好きな男の子のタイプはありません。いいと思ったらいいという感じです。
 ぼくはおかまではありません。目標があります。それは近所の小学校の子と友だちになりたいのです。なんでかわかりますよね。ガンバルゾ! 読みにくかったと思いますが、ゴメン。気が向いたらまた書きます。それまでバイバイ。」
 
 国語が好きだというけれど、文章もしっかりしているし、考えていることも、ませているというか、ぼくが一緒に住んでいる中学二年生の野球少年にはこれだけの文章は書けないだろう。
 中学生、高校生の投稿欄「少年の部屋」にもたくさんの投稿が寄せられていたが、犯罪につながるようなことはなかった。
 
 ぼくが通っていた代沢小学校、今はガードマンがいて、勝手に校内に入れない。運動会だって、孫がお世話になっていたときは写真を撮って、銀行のロビーに展示したが今はそんなこと許されない。
 もう孫も卒業してしまっているから、運動会だって見ることはできない。だんだん窮屈な世の中になってしまった。

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コメント

直接本人からの手渡しでないかぎり、少年の部屋コーナーに合わせて成人読者(さらに、年配者)のなりすまし投書の可能性も少しは疑います。本当だとしても、小学生が本を毎月入手した方法は?疑問。また、夜間の学校侵入での犯罪行為を、あなたもどうぞなんて掲載すべきでないですね。警察に逮捕されます。他に薔薇族の文通欄では、なりすまし詐欺もあったようですし、初期の薔薇族では、編集の藤田さん自身も読者になりすまして、サクラの投稿を掲載していたと後日言ってましたし。

投稿: | 2016年3月28日 (月) 02時05分

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