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2016年3月14日 (月)

ひとりの人間としての女子大生の意見!

 34年も前の『薔薇族』の投稿ページ「人生薔薇模樣」に載っていた「私の主張」と題する京都市に住む21歳女子大生からのものだ。
 ネットなんてもののない時代、34年も前の女子大生って、本をよく読んでいた。
 
 「私は21歳の女子大生です。同性愛に興味を持ち始めたのは、中学生のころです。
 最初は少年愛マンガを読みあさり、高校の時に『JUNE』の愛読者に。大学に入ってからは時間がたっぷりとれ、三島由紀夫、森茉莉、南条範夫、稲垣足穂、赤江瀑、栗本薫、水上勉、福永武彦、大江健三郎、ジュネ、サド、ワイルド、マン、ヘッセ、ジイド、ロレンス、アポリネール等、3年ほどで読んだ本の数は50冊ぐらいでしょうか。
 
 最近では古典物を辞書片手に読んだりしています。大学では心理学のゼミを受講していますので、その関係の本も読んでいますが、そこで残念に思うのは、同性愛が性の異常として扱われている場合が少なくありません。
 
 私は人が人を愛することに、正常、異常があるとは思いません。男性が男性を愛することがなぜ異常でしょうか。人間の性本能が生まれながらにして特定の性を志向しているとは思いません。
 一組の人間同士の結びつきが同性だからといって、倒錯視される理由にはならないと思います。
 
 純粋な愛は他者本位で、自己放棄的で、自己犠牲的なものです。
 
 「愛はなんらかの犠牲にして成り立つものです。若い君たちが犠牲にするものといえば、デートの時間と、コーヒー代だけである。それだけの犠牲でいったいどれほどの愛が得られよう。自己中心的な愛なんて恋愛のまねごとに過ぎない。愛のために今の生活を投げ出してみろ!」とは、大学の講義中に聞いたことです。その教授は、
 「最近あったことですが、某学生が妻子ある男性と深く愛しあい、それが両親にも知れ退学していった。彼女は報われない愛のため、たった数回の逢瀬のために、自分の体と大学生活を、いいえ、一生を犠牲にしたといえます。あなたがたに、これだけの犠牲を払ってまで、むくわれない愛に身を投じる勇気がありますか」
 と聞かれました。しかし、だれも答えられませんでした。
 
 同性愛を賛美する気はありませんが、むくわれない愛に身を投じている人々、あなた方はそれを誇るべきです。自己犠牲の上に成り立つ同性愛は真の同性愛であると思います。
 同性愛が精神的に利点があるといわれるのは、このような同性愛に限っていわれることではないでしょうか。
 
 ただ単に肉体的に結びついた同性愛の方、自己中心的な同性愛では、むなしいばかりではありませんか? どうか早く本当の愛を見つけてください。もう一度言います。本当に心から愛し合っている人たちを男同士だからといって変な目で見る人は、人間として、どこか欠けているのです。自信を持ってください。
 
 私は同性愛も一つの愛の形として認める人々がもっともっと増え続けることを願って、この主張を恥ずかしがらずに続けていくつもりです。
 私のこの主張は、自分が同性愛者であることに罪悪感を持ち悩んでいる人、たんに興味本位でホモってみたいなどという人に対する意見です。そして男性どうしの同性愛者に、女性として主張した意見ではなく、ひとりの人間として私なりの意見を主張したものです。」
 
 いくらネットがない時代とはいえ、本の読みすぎ。「人間の性本能が生まれながらにして、特定の性を志向しているとは思いません」。これはちょっと。男性同性愛者のことをひとりの人間として見てのご意見だから、ありがたく聞かなければ……。
 

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コメント

 この女子大生も伊藤さんも、本能的な感覚では理解できてないですね。まとはずれな理解になっているのは、仕方ないことだと思いますが。
 藤田さんがいないのが、残念。

投稿: | 2016年3月17日 (木) 13時21分

主義主張とか自己犠牲とか関係なくて、

たまたま恋愛対象が同性だっただけなんだけど。

好きなものを食う、嫌いなものは喰わないレベル。

投稿: | 2016年3月15日 (火) 18時17分

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