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2016年5月16日 (月)

再婚した夫と20年以上、夫婦関係が!

 今から39年前の薔薇族「伊藤文学のひとりごと」に、ぼくは「一流新聞の名解答?」と題して書いている。
 この話は、すでにブログに書いていると思うので、要旨だけを書く。当時の同性愛に対する世間の理解度は、一流の精神科医でも、この程度のひどいものだった。
 読売新聞「人生案内」の主婦からの投稿だ。
 
 「48歳の会社員の夫を持つ主婦です。夫は大変、仕事に真面目ですが、家庭では無口でがんこな面があり、しかし子供だけはよくかわいがっています。
 ところが、そんな夫が数年前より同性愛の趣味(当時は誰もが趣味だと思っていた)を持っていることを一年ほど前に知りました。(後略)」
 
 その質問に対する精神科医の平井富雄先生の答え。
 
 「このごろ、同性愛の男性、女性が増えいています。また、そういうグループの秘密会(?)あるいは組織があって、それぞれ熱烈な情報交換を行っているのも現実です。(中略)
 もし、それ(同性愛)がわかったら、このさい良妻賢母型のなりふりふるまいをやめることです。
 その方法ですが、できるだけ男っぽい髪型や服装をすること、そして平気で男っぽい科白で家庭内の会話をリードすること。男女の性愛には、男の側に女性的、女の側に男性的要素がかくれていることも付け加えておきましょう。しかし、変化は徐々になさることです。ご主人の「彼」より数段まさった男性的な女性に化身したら、とおすすめしたら酷でしょうか。」
 
 平井先生を批判するのは酷というものだ。みんなこんな考えを持っていた時代だから。
 時が流れて2016年5月2日の毎日新聞朝刊「人生相談」の「再婚した夫と20年以上夫婦関係がない」という相談だ。
 回答者は高橋源一郎という作家の方だ。その回答は見事だった。同性愛に対する理解度は良くなってきていることを知ってうれしかった。
 
 「再婚した夫のことで相談です。主人は真面目で優しく温厚な人柄。感謝して生きてきました。ただひとつの不満は20年以上も夫婦関係がないこと。主人にはある性癖があります。
 意志が強く世間に対しては何の心配もありませんが私には迷惑です。私は病弱ですが、女性の部分が強く、それが不幸でなりません。このまま人生が終わってしまうと思うと、女として寂しいのです。(59歳・女性)」
 
 高橋さんは、この女性の悩みをよく理解して答えている。
 
 「この相談は、こんな公開の場所ではなく、もっと内密なところでお答えすべきものだと思います。(中略)
 あなたにとれる手段は2つしかないように思います。
 ひとつ目は、離婚して、新しい人生を歩むことです。(中略)
 ふたつ目はすべて諦めて、この日々を受け入れることです。今のご主人は、あなたの「愛や欲望」を満たすことは出来なくても「真面目でやさしく温厚」なのですから。あなたの内側で燃え盛る炎も、年とともに薄れてゆくでしょう。
 みっつ目は、家にあっては良き妻でありながら、もう一つ別の顔を持つことです。そのもう一つの顔のあなたは、誰にも知られぬように、あなただけの秘密を抱えて、自分の欲望に忠実に生きればいいのだと思います。」
 
 ぼくは二つ目を選ぶべきだと思う。もう二、三年がまんすべきだ。ほんとうの意味での趣味をもって発散させ欲望を抑えて生きてゆくことだ。

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