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2016年7月25日 (月)

将来が不安だからお金を使わない!

 「伊藤文学コレクション・オールド・ロマン―歴史の小片を掻き集めて」が、幕を開けた(2016年7月12日〜7月23日まで)。
 初日12日、30度を越える猛暑の中、渋谷までバスに乗り、地下鉄銀座線に乗り換えて、新橋で下車、なんとかヴァニラ画廊にたどりついた。
 地下鉄の階段の登り降りは辛い。画廊もエレベーターなしの地下2階だ。12時にオープン、いい作品を買いたいと思う人は、初日にきてくれるものと思ったが、的外れ。
 
 2時間も待ったが、お客さんが入ってこない。やっとひとりの女性がきてくれた。ぼくよりずっと背の高い、おしゃれな女性だ。待ってましたとばかり声をかけたら、この画廊によくくるそうで、画廊のブログを見て、横浜から来てくれたのだ。
 ぼくの著書『裸の女房』『やらないか』を見せたりして、展示している作品の説明をしたりもした。
 
 何か買ってくれるのかと思ったが、何も買わずに帰ってしまった。明治時代の絵はがきが、額付きで1万円、大正時代の木版画の蔵書票は、額付きで1万5千円、悲しいぐらいの安さなのに……。
 ぼくの予想では、恐らく1点も売れないような気がしてきた。作品の価値をお客さんに理解してもらえないと思うからだ。画廊も商売にならない。
 
 お金をもっていても、必要でないものは買わない。だから景気が良くならないのだ。
 象徴的なのはぼくの住んでいる下北沢の商店街で、家賃がべらぼうに高いと噂されている店が閉じたままになっている。
 築地の「銀だこ」が店を出したが、長くは続かなかった。高い家賃を払って利益を出せる商売ってそうあるものではないからだ。
 下北沢の南口商店街では、みんなビルにして家賃で貸してしまっている人が多い。以前は八百屋さんだったが、ビルを建てて人に貸し、今ではスーツを着て革の鞄を下げて歩いているオヤジさんを見かける。
 自分で苦労して店を続けるよりも、他人様に貸してしまったほうが、楽してお金が入ってくるというものだ。
 下北沢の商店街の道路は狭いから、いつでも人が多く歩いているように見える。ただ歩いているだけで、お金を使わない人が大多数だ。こんなに人が歩いているのだからと思って店を出しても、数ヶ月でやめてしまう店も多い。
 
 女房の古里の新潟県弥彦村に、ロマンの泉美術館を平成5年にオープンさせたが、『薔薇族』が売れなくなり、美術館も閉館、今は廃墟になっている。
 美術館が華々しく活躍していた時代、地元の新聞三條新聞が、いつも取材して大きな記事にしてくれた。
 今でも一日遅れで新聞を送ってくれているので、三条市や、弥彦村の様子を知ることができる。
 
 地方の景気は最悪のようだ。毎日のように倒産する会社の記事が乗っている。7月12日の新聞に、「惣菜の高田食品停止・ジリ貧、負債9000万円」という見出しでだ。
 「圏内の食品卸業者や食品製造業社、スーパーなど小売店を得意先に、昆布巻き、佃煮、各種漬物などの惣菜製造を行い、平成17年7月期には、年商1億4千5百万円を計上していた。
 その後は景気低迷を受け、個人消費は鈍化し、売上はジリ貧となり、売上高は5千万円まで低下、従業員は5人とある。」
 
 毎日食べるようなものが売れなくなっている現実。地方はひどい状態では、将来が不安だからお金を使わない。これからどんな世の中になっていくのだろうか?

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コメント

ひとり来てくれただけでも、女性客に感謝ですね。
売りたいのでしたら、見込み客先を訪問して売った方が良いでしょう。

投稿: | 2016年7月26日 (火) 02時14分

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