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2016年10月22日 (土)

ぼくの悲鳴のような叫び声!

『薔薇族』が廃刊に追いこまれたのは、2004年(平成16年)の11月号だ。その3年前の2001年・9月16日の「朝日新聞」の読者投稿欄「声」に、ぼくの投稿が載っているのを見つけだした。
 
「声」には何度か投稿し、掲載された記憶があるが、今回の投稿は、ぼくの悲鳴のような叫び声だ。
 
世の中、不景気で落ち込むばかりの時代だったのだろう。出版会はネットや、携帯電話の普及で、雑誌や、書籍が売れなくなってきていた。
 
『薔薇族』も3万部も売れていたのに、10分の1の3千部までに落ちこんでいたときのことだ。
 
「小さな会社で解雇はつらい」というタイトルだ。
 
「出版業 伊藤文学(東京都世田谷区69歳)
 
大企業が何百人、何千人、いや、万を超す社員をリストラするという記事が、やたらと目につく昨今だ。
 
リストラされた人たちも、会社が不況なんだからと、あきらめざるを得ないだろう。だれを恨むといったって、特定の個人の責任ではないのだから。
 
ところが、数人しか社員がいない我が社のような企業だったらどうだろう。
 
経営的に苦しいのは、会社の大小には関係がない。
 
生き残るためには数人の社員の1人、2人をリストラしなければならない。
 
リストラされた人間にとり、なぜおれを、と思うのは当然のことだ。すぐに転職先が見つかれば恨んでなんかいないだろうが、60歳にもなる人間を使うところが、すぐに見つかりはしない。
 
わが家でごろごろしていれば、恨みごとのひとつも、リストラした社長に言いたくもなる。立場を逆にして、僕がそうされたら同じことをするだろう。
 
これから「痛み」、とんでもない。小企業には激痛がすでに体中に走っている。
 
ここ数ヶ月の落ち込みはひどい。どうすれば生き残れるのだろうか」
 
なんとも情けない話だが、ひとりやふたりの社員をやめさせたところで、どうにもならない。
 
製本所は女房の兄貴が社長なので、借金を帳消しにしてくれたが、印刷所には迷惑をかけてしまった。
 
10月8日の夜、7時からのブックカフエ「B&B」での「三島SM谷崎」の著者、鈴村和成さんと、ぼくとの対談。40人を越す人が集まってくれた。
 
鈴村さんとは初めての出会いだが、ぼくの著書『ぼくどうして涙がでるの』や『裸の女房』『やらないか』なども読んでくれていた。
 
東大の仏文科出身で、横浜市立大学教授を経て、同名誉教授、とにかく学者というのは頭の構造が違う。
 
自宅は本でうずまっているそうだが、ただただ学者というもののすごさをまざまざと知らされた2時間だった。
 
ぼくのブログを読んでくれている人が5、6人いたのはうれしかった。
 
先妻の舞踊家、伊藤ミカの話も話題になり、同じ彩流社の本なので、興味をもってくれたのか、会場で購入してサインを頼まれた。
 
20代の人は少なく、三島や谷崎の本を愛読している中年の人が多かった。
 
彩流社の林田こずえさんの司会もよかったし、まずまず大成功だった。
 
お車代を頂いたので、毛ガニとうなぎを買って家族をよろこばすことができた。
 

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