カミングアウトって難しい問題だ!
「1987年1月1日、ついに自分がホモであることを告白しました。相手は僕が高校生のとき愛した親友です。
高校生のときはふたりともお互いのことが好きで愛し合っていました。その時は自分がホモだと思っていなくて、ただ彼のことが好きだと思って、彼と一緒にいるだけで幸福な毎日を送っていました。
初体験も彼でした。キスから始まって肉体関係と続いて――、でも、それは卒業と共に終わり、普通の男同士の親友関係になり、今現在も続いています。
彼は卒業後、大阪に就職し、それからは女性としか関係がないというか、女性を愛する男性だったのです。
それじゃ高校時代は何だったのかって、みなさん思うかもしれないけど、高校時代は男女関係なく、ひとりの人間として会いしてくれたんです。それが肉体関係にまでいってしまったに過ぎなかったと思う。
俺は卒業後、家の仕事を手伝いながら女の子と付き合ったけど、彼とは違って俺の場合男に興味があって、23歳のとき、初めて『薔薇族』を手にし、自分はホモだと自覚しました。
それからというものは、女性には全然目もくれず、男にばかり目がいってしまうという毎日。
ホモであることを悩んだりしたけど、今ではなんとも思っていません。彼に自分がホモだって言ったのは、彼にうそついているような気がして……。
「俺達は今、26歳で結婚の話とかが話題になるんだよね」
そんなとき口からうその言葉がペラペラと出てしまって……。
そんな思いをするよりは、本当のことを話して楽になりたかったのです。話したあと嫌われてもいいと思って、正直に本当のことを話しました。
彼はびっくりしていました。でも正直に話してくれてありがとう。ホモであろうがなんであろうが、君は親友だよ。って言ってくれました。今、付き合っている人がいることも話しました。
俺は今、彼が女性と結婚するのが楽しみです。俺が女性を愛せない分、彼には幸福な家庭を作ってもらいたいと思う。
親友に自分がホモであることを打ち明けたことを後悔していません。これからさき、もう二度と彼とホモみたいなことはないと思うけど、本当の男同士として、親友として続くと思います。
今でも彼のことは愛しています。でも、それは親友としてです。(佐賀県・ビランデル)」
カミングアウトして、彼の場合よかった話だ。みんな、みんな、そうはいかない。友だちに去られてしまった人もいる。
ぼくだって『薔薇族』を創刊したことで、友人たちが自然と遠のいていった。わりと早い時期に、警視庁の風紀係に、わいせつ物陳列罪で発売禁止になったことで、NHKのニュースにまで取り上げられたこともあって、なおさら敬遠されてしまったようだ。
時代が変わったといっても、カミングアウトすることは、ゲイの人にとってかなりの勇気がいることだろう。
まだまだ、ゲイであることを隠している人のほうが多いのでは。
同性婚の問題も最近は話題にならなくなっている。時間がかかるということか。
ぼくのブログ、400字詰原稿用紙に4枚も書いているが、文字を読むことが、おっくうになっている人が増えて読まなくなっているのでは。
カフエ「つゆ艸 」の由美さんが、82歳の老婆が書いているブログを見せてくれた。写真を多く使って一日の出来事を書いているが、人気があるそうだ。
しかし、人のまねをすることはないか。
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コメント
LGBTは、自然なことであり、ありのままにと言われる昨今で、無用にカミングアウトをする必要はないでしょう。
ノンケの男性も、いちいち『私は女好きです』とカミングアウトしていません。
投稿: | 2016年10月28日 (金) 01時48分