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2016年12月10日 (土)

鬼平も世の中かわり煙草やめ

ぼくが10数年書き続けているブログの中で、一番関心を持って読まれているのは、祖父・伊藤富士雄が吉原の女郎さんを987人を救い出した話のようだ。
 
ぼくは時代劇専門チャンネルに料金を払って、毎月、3、40年前に制作された、「鬼平犯科帳」や「剣客商売」「遠山の金さん」「木枯らし紋次郎」などを楽しみに見ている。
 
「鬼平犯科帳」の監督の1人、高瀬昌弘さんと、世田谷文学館で知り合ったので、何度も注目して高瀬さんの作品を見ることにしている。
 
最近、フジテレビが、二夜に渡って、松竹に依頼して「鬼平犯科帳」を制作し、放映した。
 
中村吉右衛門さんにしたって、30年もたてば歳をとる。すでに亡くなっている人も何人かいる。
 
初めてこの作品を見た人は、別に何も感じないだろうが、若い時の作品ばかりを見ているぼくには、何とも言えない不思議な感じがした。
 
以前の作品には、鬼平を演じる吉右衛門がキセルで、きざみ煙草をふかすシーンが随所に出てくる。それは文章の句読点みたいなもので、重要なシーンだった。
 
今の時代、タバコを吸うことが悪とされているから、気を使ってタバコを吸うシーンを全てなくしてしまった。
 
鬼平の時代は江戸時代で、誰もタバコを吸うことなど気にしていない時代だ。馬鹿な話ではないか。
 
ぼくは母親が「煙草を吸うな」と言うものだから、一度も煙草を吸わずに生きてきてしまった。
 
煙草を吸うことが体に良くないことは承知しているが、止められる人はいいが、やめられない人を無理にやめさせたら、ストレスがたまってかえって体に良くないのでは。
 
わが家にも2人ヘビースモーカーがいる。女房と次男だ。いくらやめるように言ってもやめない。もう諦めている。
 
最近では街中で煙草を吸う場所が決められていて、そこで固まって吸っている。何とも哀れな人たちの姿だ。
 
カジノを作る法案を自民党が可決したようだが、博打のほうが煙草よりなお悪い。人間、欲望の前には弱い。はまり込んだら中毒になってやめられない。
 
時代劇には必ずといっていいほど、博打場のシーンが出てくる。それと吉原だ。
 
女性が体を売るということ。本人が望んだわけではないのに、親が貧乏のために、泣く泣く、女郎屋に娘を売る。なんとも悲しい話だ。
 
祖父・富士雄の話を書こうと思ったのに、脱線して煙草の話になってしまった。
 
祖父たちが体を張って、お女郎さんを救い出しても、また元に戻ってしまうのではという質問に、祖父はこう答えている。
 
「世間には自由廃業を面白いやり方ではないと非難する人が多いが、それは娼妓稼業が、どんなに苦しいものだかということを知らない人の言うことです。
 
今、私がある期間に取り扱った300人の廃業者が、どんなところに縁づいているかをお目にかけましょうと言って、伊藤君はノートブックを机の上において、大きな手でそのシワを伸ばした。そのノートブックには、きれいな文字で、その統計が記されていた。
 
工場職工37、会社員16、人力車夫11、日雇い労働10、大工職10、印刷職工9
 
とても書ききれないが、娼妓をした女の結婚は、案外幸福です。
なんといっても人生のどん底見てきた人間ですから、普通の女の知らない苦労を知っているので、自然に亭主に対する心遣いも良いのでしょう」

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