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2017年2月 6日 (月)

死は我々全員の行き先です!

「kotoba」(集英社・クオータリー・コトバ)2012年、春号で「死を想う・現代人にとって「死」とは何か?」という特集号だ。
 
この豪華な雑誌、たしか渋谷の画廊で知り合った女性の編集者が、送ってくれたものだと思う。
 
ぼくはこの3月19日で満85歳、男性の平均死亡年齢を何年か越すことになっている。
 
末の妹の紀子が、2度目の心臓手術の甲斐なく、32歳で亡くなったのが、昭和48年12月20日のことだ。
 
東京女子医大の心臓病棟での長い闘病生活の間に多くの人々の死に直面した。
 
 
 
それからというもの、本を出版するたびに、新宿の京王プラザホテルなどで、多くの友人、知人を集めて、盛大な出版を祝う会を催すようになった。
 
下北沢にあったカフエ「イカール館」、そして新潟県の弥彦村の「ロマンの泉美術館」でも、どれだけパーティを開いたことか。
 
それはぼくが死んでしまって、人々が集まってくれたところで、どうなるものではない。
 
生きているうちに、友人、知人と出会うチャンスを作りたいと思っての催物だ。
 
 
 
古いアルバムをめくって見ると、すでにこの世にいない人が多いのには、がくぜんとしてしまう。
 
あのとき会っておいてよかったではないか。
 
もう銀座のキャバレー「白いばら」での3回もの出版を祝う会のような豪華な会はできないが、20、30人いや50人ぐらいの友人、知人を集めての会ならまだまだできそうだ。
 
 
 
そろそろあの世へ旅立つ準備をはじめていて、とにかく買い集めた、さまざまのコレクションを、手放している。
 
ぼくは物に対する執着心のようなものは、まったくない。
 
親父が残した家や、土地も失ってしまったが、がっかりもしていない。
 
多摩墓地にお墓だけはあるから、年間、2500縁を都の公園科に払えば、そこにお骨は収められる。
 
 
 
人間、どんな人でも死ななければならない。
 
ぼくは宗教心もないし、死んだら地に戻るだけだと思っているから、死をまったく恐れない。
 
「kotoba」の中に、有名人が残した「死を想う言葉」が載っている。
 
アメリカ人のスティーブ・ジョブズさんの残した言葉が、わかりやすく、そのとおりだ。
 
 
 
「誰も死にたくない。
 
天国に行きたいと思っている人間でさえ、死んでそこにたどり着きたいと思わないでしょう。
 
死は我々全員の行き先です。
 
死から逃れた人間は一人もいない。
 
それはあるべき姿なのです。
 
死はたぶん、生命の最高の発明です。
 
それは生物を進化させる担い手。
 
古いものを取り去り、新しいものを生み出す。
 
今、あなた方は新しい存在ですが、いずれは年老いて、消えゆくのです。
 
深刻な話で申し訳ないですが、真実です」
 
 
 
ジョブズさんが考えだした「Apple Ⅰ」なんて、ぼくは触りもしていないが、どれだけ世の中の役に立っていることか。
 
小説家の山田風太郎さんの残した言葉。
 
 
 
「性の快楽と死の苦痛は、万人平等である。
 
しからば、なぜ、それ以上の平等を求める必要があるのだろうか」
 
 
 
「性の快楽」なんてものを、まったく知らずに死んでしまう人がいることを山田風太郎さんは知らなかった。
 
さて、ぼくは死が近づいたときに、どんな言葉を残して死ぬだろうか。
 
まだ時間があるようだから、誰もがその通りだと、感心してくれる言葉を残すから、それまでぼくのブログは読み続けてほしいものだ。

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