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2017年2月27日 (月)

三島由紀夫は、近代日本文学史に残る偉大なゲイ文学者だ!

「でも、「よしだ」から連れ去った若者とは、まるで違ったタイプで、知的で爽やかな洗練された青年だった。
 
そこへ歌舞伎の中村芝翫の一家が入ってきた。
 
福助がまだ児太郎、橋之助は幸ニだった、まだ小学生の少年時代だ。
 
偶然に三島と逢った様子で、三島と同伴の青年が恥じらいの風情を見せていたのが、私には魅力ある光景だった。
 
 
 
三島さんは、「禁色」が、もし映像化されるなら、主人公の悠一は、松竹にいた大木実しかいないと書いている。
 
三島さんの「純白の夜」で、大木実は、木暮実千代の相手役をしている。
 
「禁色」の悠一のモデルと言われた、三島さんの当時の愛人だったIさんは、現在もときおり2丁目で遊んでいる。
 
老いてしまわれたけど、若いときは大木実似の美青年だった。
 
「仮面の告白」で、主人公が憧れる上級生、近江は、きっと大木実に似た面影の人だろう。
 
 
 
三島さんが自決して多くの人が、死についてさまざまな発言をした。
 
「森田必勝との男の心中だ」そう考えた人も多い。
 
遺体を解剖したら、三島さんの体から精液が検出されて、死を決したふたりが、決行の直前に情交したという風説もあった。
 
それが確かな事実であるなら、三島さんは受身のホモということにもなろう。
 
この噂は、ホモの人たちでなく、ノンケの人でも信じ込んでいる人もいる。
 
 
 
森田必勝は、りりしい美しさを持った、三島さん好みの青年だ。
 
着衣の写真しかみたことはないが、裸身も鍛えられた彫像の如き肢体であろうと思われる。
 
行動を共にしたが、生き残った3名の青年も、森田に劣らぬ美しさを持っている。
 
事件の公判を傍聴した人は、被告席に座った3人の信念の強さ、礼儀正しさ、目の清らかさなど、稀なる美しさを持った青年たちであると評している。
 
三島さんは、彼らを深く愛していたであろうが、彼らが三島さんの愛人として、ベッドを共にすることはなかったと思う。
 
まことしやかに伝えられる、三島さんの体に、男の欲望の果てが発見されたのが、事実であるとしたら、それは森田のではなく、まったく別の男、もしかしたら一夜限りの男であったかも知れない。
 
三島さんには、ホモとして、そうした暗い影の部分があったとは、考えられるのだ。
 
 
 
三島さんを論じる人の中には、ホモであることを否定しているのが、かなり沢山あって驚く。
 
その論拠としているのは、結婚している。子供もいる。女性に恋文を書いている。三島自身が否定している。「禁色」を書くために、エセホモを気どった一時期があったなどだが、同じ要素を持ったホモの人は数多くいるのだ。
 
 
 
作家は小説の登場人物に、自身を反映させる部分も多いものだが、三島作品「愛の渇き」とか、「鏡子の家」とかの女主人公は、三島さんを色濃く映し出している。
 
彼女たちが愛する青年像は、三島さんが心に描く男の像であるわけだ。
 
作家にしても、作品にしても、さまざまな面を持ち、あらゆる面から照射して論じることは大切だけれど、三島さんはホモとして論じなければ、、実像は浮かび上がらない。
 
私は三島さんは、近代日本文学史上に残る、偉大なゲイ文学者であったと思っている。」
 
 
 
こんなに長い文章を割愛しないで書き続けたことはない。
 
桂たかしさん、どんな方かまったく分からないが、必ずや三島文学を研究する人たちにとって、大いなる参考になることは間違いない。
 
三島由紀夫さんは、ゲイの人にとっての誇りではないか。

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