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2017年4月15日 (土)

初めての近代日本の(男性同性愛者)の歴史!

51wbedl1mgl_sx345_bo1204203200_ 『<男性同性愛者>の社会史』(作品社刊・定価2400円税別)サブタイトルに「アイデンティティの受容/クローゼットへの解放」とある。
 
カバアの真ん中に、『薔薇族』の表紙写真が載っているではないか。パラパラとページをめくってみたが、商業誌として『薔薇族』が引用されている。嬉しいことだ。
 
 
帯には、
 
「大正、昭和、そして戦後。同性愛がタブーであった時代―、いかに彼らは自らを認識し、何を悩み、そして生きてきたのか? 秘密メディアや風俗雑誌、投稿などの肉声をもとにまとめた、初めての近代日本の<男性同性愛者>の歴史」
 
とある。
 
このような本が出版されたのは、日本では初めてのことで、まさに快挙というべきだ。
 
 
 
今の世の中、本を出版するということは大変なことなのだ。
 
この本のあとがきの最後に「本書の刊行にあたっては、「京都大学平成28年度総長裁量経費 人文・社会系若手研究者出版助成」を受けた。」と書かれている。
 
ぼくの長男もお世話になった京都大学、ありがたいことではないか。
 
ぼくは出版の仕事を長いことやっていたから、出版界の内情を多少は知っているが、新聞の書評欄に載ったりする頃には、すでに書店は返本してしまう。
 
じっくりこの本を読んでいては、書評らしきものを書くとしても時間がかかってしまう。
 
少しでも早くブログに書いて、この素晴らしい本を知ってもらわなければ・・・。
 
 
 
図書館には何としても置いてもらいたい。
 
図書館に行かれるようだったら、購入するように頼んでほしい。
 
大学の図書館にも置いてもらわねば。
 
口コミで広げていかないと本は売れない。
 
 
 
前川直哉さんという方、ぼくは面識がない。
 
「あとがき」の最初に「私は研究者であると同時に「男性同性愛者」の当事者でもある。」と、はっきり書かれている。
 
『薔薇族』の読者でもあったに違いない。
 
 
 
「著者紹介」を読むと、
 
「1977年、兵庫県生まれ。東京大学教育学部卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(人間・環境学)(京都大学、2015年)。灘中学校、高等学校教諭を経て、現在、東京大学大学院経済学研究科特任研究員。2014年より福島県福島市に転居して、一般社団法人ふくしま学びのネットワークを設立、同法人の理事・事務局長も務めている。「本書は、2015年に京都大学大学院人間・環境学研究科より学位を授与された博士論文「近現代日本における「男性同性愛者」アイデンティティの受容過程」を加筆修正したものである。」
 
と。
 
 
 
学者って多くの参考文献を読み、長い時間をかけて論文を書くのだから、どんな頭脳の持ち主なのだろうか。
 
あまり研究者が日本にない「男性同性愛」の研究を指導してくれ、博士論文の主査の小山靜子先生のような方がおられたということは、京都大学ならではのことだろう。
 
 
 
「石田さんという偉大な先達がおられなければ、決して本書は完成しなかった。本当にありがとうございました。」とある石田君は何度も会っている人だ。
 
石田君が論文を書いたときも応援した記憶がある。
 
 
 
まずはこの本が出版されたということを少しでも世の中の人に知ってもらいたいという思いから急いで書いた。
 
前川直哉さんのように、男性同性愛を研究する人が続々と出てほしいものだ。
 
 
 
「アイデンティティの受容」なんて、なんのことだか理解できない、ぼくのような人間には、この本の書評はとても書けそうにもない。

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