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2017年7月14日 (金)

コンクリートの僅かなすき間で生きている!

  線香花火を囲みてかがむ幼等の顔だけが影をつけて明るし
 
  紅く熟れし烏瓜白き壁に垂れ外科医院の窓のかたく閉ざせり
 
  仕事終えし日傭人夫の女たち後向きになりて身づくろせり
 
  ストリップ劇場出でこし夜の街に透きとほる靴下を下げし店あり
 
  掛声がもれくる地下の窓にして路上に吹きくる体臭を含む風
 
 
 
これらの短歌は大学生時代に作歌したものだ。短歌を作ることをやめてしまって、60年もの歳月が流れているが、何でもないような人の仕草や、行動半径は極端に狭くなっているが、街の表情などを感じとる習慣はなんとなく身についている。
 
 
 
家にばかりいては足が弱ってしまうので、1日に1度は買物をかねて、下北沢の商店街を通り過ぎて下北沢駅前のスーパーオオゼキに行くことが多い。
 
杖などいらないが、早くは歩けない。片道2、30分はかかるだろうか。今のところ途中で休まずに、スーパーにたどり着く。
 
帰りはカフエ「織部」か、「つゆ艸」に立ち寄る。「織部」には、朝日新聞と日本経済新聞が置いてある。日経はいい新聞で文化欄も充実している。世の中の経済状態がよくわかる。
 
今時の大学生は新聞を読まないようだが、日本経済新聞だけは絶対に読むべきだ。
 
 
 
わが家から下北沢に向かうには、竹下元総理の自宅の前の住宅街を通り過ぎる。人の通りはほとんどない静かな住宅街だ。舗道も狭くてぼくが歩いていると、車道によけて通り過ぎる。その舗道のコンクリートの僅かなすき間になんの木かわからないが、5センチほど顔を出している。そのかわいい木をひきぬいてわが家に持ち帰り、小さな鉢に植え替えた。
 
もう1週間ほどになるが、根もついていたので生きているのだろう。どこからか種が飛んできて、コンクリートの僅かなすき間に入り込み生きていたのだ。その生命力の強さには驚くばかりだ。
 
たんぽぽ、小さなかわいいすみれ、なども見つけることがある。どこもかしこもコンクリートになっているのに、少しでも土があれば、そこに住みつく。
 
かつては川だったところが、道路になってその下を下水が流れている。森厳寺の裏手が今は歩道になっていて、そこを通ると駅に行く近道だ。歩道の両側は、つつじや、あじさいなどが植えられ、花の咲くころは目を楽しませてくれる。
 
 
 
とにかく85年も下北沢の街に住んでるのだから、街の変わりようは目まぐるしいばかりだ。
 
最近は外人がめだって多くなってきている。それも観光客でなく、住みついている人のようだ。中国人や、韓国の人はしゃべらない限り見分けがつかない。もう街に溶け込んでいるようだ。
 
 
 
「つゆ艸」のママの由美さんのお父さんが、最近、87歳で亡くなられた。数年前までは、9月のお祭りには必ず九州から出てこられていたので、何度かおめにかかったことがある。
 
最近、急に弱られていたようだ。若いころは製材所をやっておられていたそうで、木に愛着があり、器用にスプーンを作られていた。
 
「つゆ艸」のお店には、由美さんのお父さんが作られたスプーンが壁に飾られている。お父さんはいつまでも生きているようだ。
 
A
小さな木よ、大きくなれ!

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