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2017年8月14日 (月)

毎日を豊かに彩ってくれるカフエ「つゆ艸」

わずかな年金暮らしなので、無駄遣いをしてはいけないと、ここ数年、ぼくは家計簿をつけている。
 
昨日が7月の終わりだったので、計算機で集計してみた。合計で11万3996円だった。
 
年金は月にすると8万円ぐらいだから、3万4000円ぐらい赤字ということだが、雑収入がそこそこあるので、なんとかなっている。
 
衣類は以前古着で買ったものが、たくさんあるので、一切買わないし、旅行なんて何年も行ったことがない。
 
何にお金を一番使っているかというと、家族5人分の夕食のおかず代だ。息子の嫁が勤めの休みの日は、嫁が用意してくれるが、勤めが遅いときは、ぼくがスーパーで見繕って、買ってくると、女房が料理して食卓に出してくれる。
 
自宅から下北沢駅前のスーパー「オオゼキ」まで歩いて30分近くかかる。早く歩けないが、杖をつかずで今のところ途中で休まずになんとか歩いている。
 
7月に使ったカフエのコーヒー代は8800円だ。カフエ「織部」とカフエ「つゆ艸」のどちらかに、オオゼキの買い物のあとに立ち寄ることにしている。
 
「織部」の店長の奥村君とは、開店以来のお付き合いで、彼は元デザイナーだったので年賀状のデザイン、催物を開いたときのチラシのデザイン、それからネットで調べたいことがあると、すぐに調べてくれる。
 
「文ちゃんと語る会」も、この店で毎月最後の土曜日の11時から開いている。何でも相談できる友人たちがみんなこの世にいなくなっているので、息子のような奥村君が頼りになる若い友人だ。
 
 
 
カフエ「つゆ艸」は、今は7階建てのビルの1階にある。以前は古い木造の建物で、茶沢通りに面していて、カフエもあり、ご主人の露崎君は居酒屋をやっていた。
 
桜の大木が道路に面してあって、春になると見事な花を咲かせたが、ビルに建て替えられる時に切り倒されてしまった。
 
露崎君は骨董店もやっていて、ご両親とおばあさんもいて、おばあさんが店先に座っていると、それだけで絵になった。
 
おばあさんの写真を撮っておけばよかったと悔やんでいる。古い木造の2階建の建物は風格があって、雑誌に紹介もされていた。
 
 
 
作家のよしもとばななさんが、「つゆ艸」の常連で、『ku:nel・クウネル』という女性誌(マガジンハウス刊)に、「彼方の方から見てみよう」というエッセイ欄に、「センスの妙」と題して、「つゆ艸」のご夫婦のこと、お店の中の様子が実によく観察して書かれている名文だ。
 
コーヒー代に8800円も使ったなんて、みみっちいことを書いてしまったが、「つゆ艸」のカウンター(3席しかない)に座って、由美さんとおしゃべりすることが、ぼくの活力になっている。
 
コーヒー代、500円なんて安いものだ。由美さんの笑顔がぼくの心を癒してくれるからだ。ばななさんは最後にこんなことを書いている。
 
 
 
「近所の常連さんのお年寄りたちが、必ず誰かしらカウンターに座ってコーヒーを飲んでおしゃべりしている。
 
美しい内装の中に奥様の優しいうなずきが響いているのを聞いていると、この店がこの人たちの毎日を豊かに彩っているんだなあとしみじみ思う。」
 
「毎日を豊かに彩って」ぼくもそのお年寄りの1人だ。
 
A
落ち着いたカフエ「つゆ艸」

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