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2017年9月22日 (金)

50年も前の「スペースカプセル」の話をするなんて!

A
 
トークイベント『甦るスペースカプセル〜前衛舞踊と夜の街が手を繋いでいた時代』(仮)
  
1968年末から数年間だけ営業していた伝説のクラブ「スペースカプセル」。寺山修司、宇野亜喜良、土方巽らが舞台を演出し、石原慎太郎、横尾忠則、岡本太郎が通った伝説の店を当時現場にいた者たちが証言する。
  
日時 2017年10月15日(日)   15:00開演(上演時間120分程度)
※開場は開演の30分前より。
  
会場 日ノ出町シャノアール(Chat Noir)
  
登壇 伊藤文学(「薔薇族」初代編集長)、フラワーメグ(女優)ほか
  
http://hijikata1960.yokohama/
 
 

 
世の中には、変わったことを調べている人がいるものだ。もう半世紀も前の話だというのに。
 
赤坂のキャバレー「ミカド」(今はない)の前を通って繁華街からはずれたところにあるマンションの地下に、昭和43年(1968年)10月6日にオープンしたクラブ 「スペースカプセル」があった。
 
マンションの通りの向かい側は、少し高台になっていて公園があった。静かなところだった。
 
『月刊SHOW MAGAZINE 芸通96号』にこう紹介されている。
 
 
 
「住所・東京都港区赤坂2丁目16-13 テイサンレジデンス地階。社長・山名雅之、支配人・高橋繁。TBSスタジオに近く、赤坂の繁華街からそれた静かな一角にある。
 
ハイセンスでユニークなクラブとしてオープン以来、数々の話題をまいた店で、土地柄、芸能人や文化人の常連が多い。入口はレジデンスの右角で、英文字で地味に<SPACE・CAPSULE>とあり、その下にスライドが映写されているのが珍しい。
 
店内は天井一面に小さな銀色の球体が無数に吊り下がり、周囲の壁は黒一色、ミステリアスな三次元の世界に入ったようなムードに誘い込まれる。
 
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点滅を続ける照明と、GS楽団の演奏効果に加えて、フロアショーはモダンアートの本格派たちが、粋を凝らして番組を構成している。
 
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都会派のインテリなら一度は訪れて、前衛感覚の何たるかをここで把握しなければ損をするような店である。ショウタイム・9時・11時」
 
G
 
下北沢南口商店街のカフエ「織部」の店長、奥村君にネットで「スペースカプセル」のことを調べてもらったが、何も書かれていない。
 
『月刊SHOW MAGAZINE』が記事にしてくれたからよかったものの、このクラブに出入りしていた人たちは、もうこの世にいない。社長の山名さんも消息不明だ。
 
ショウの一員だった宇野亜喜良さんと、ショウに出演し、山名さんと結婚もされた女優のフラワー・メグさんぐらいしか、「スペースカプセル」を語れる人はいない。あとはぼくだけだ。
 
 
 
内装を手がけたのは建築家・黒川紀章さん(女優の若尾文子さんのご主人で、亡くなられている)で、宇宙船をイメージして店を造ったに違いない。
 
天井は丸くなっていて、壁面はステンレスで、椅子や背もたれの部分は黒い革でできていた。この斬新な内装が話題になって、マスコミに取り上げられた。
 
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I   
天井の照明は、東京駅や、東京タワーなどの照明を手掛けた女性で、若い頃の作品だ。お名前をネットで調べればすぐに分かるのだが。(石井幹子――編者註)
 
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社長の山名さんは30代の若さで、自らを水商売の神様と豪語していた。お父さんもダンスホールや、お店も何軒も持っていた人のようだ。
 
山名さんは石原慎太郎さんと友人で、山名さんの仲人も引き受けたそうだし、お店にもちょくちょく顔を出していた。
 
前衛的な芸術家をショウに使うなんて、当時は考えられなかっただろうが、山名さんがどんな発想で考えたのか、毎日、話題の芸術家をショウに使ったのは画期的なことだった。
 
L
 
ぼくの先妻の舞踊家ミカが「スペースカプセル」のショウに参加できたのは、『オー嬢の物語』『愛奴』の公演で有名になっていたからだろう。
 
『静かな海の恐怖』というショウの時は、山本寛斎さんデザインのステンレス製の円盤を鎖で背中に背負って踊った。
 
「彼女のショウの間は観客も息をのみ、咳ひとつきこえないほど」と週刊現代がグラビアで紹介している。
 
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くわしい話は、10月15日(日)に話します。ぜひ、お出かけください。

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