ショック! キャバレー「白いばら」閉店!
とにかくぼくはパーティ好きだ。著書は10冊ほどあるが、出版されるたんびに友人、知人を招いてパーティを開いている。
小田急が経営する新宿のホテルは、フロントで名刺を出したら断られてしまった。「京王プラザホテル」は、何も言わなかったので、数回はパーティを開いている。
「赤坂プリンスホテル」でも開いた記憶がある。そのときはフルバンドを招いて、女性の歌手も何人か招いて歌ってもらった。
銀座にただの1軒だけ生き残っている、キャバレー「白いばら」で、3回も出版を祝う会を開いてしまった。
2代目の社長、大住政弘さんを、ぼくが運営委員のひとりだった「雑学倶楽部」で招いてキャバレーの裏話をお店でしてもらったことがあった。
それ以来、大住さんも雑学倶楽部の会に奥さんと一緒に入会された。そんなごえんで大住さんと親しくなり、ご自宅にもお邪魔したことがあった。
2009年の6月に刊行したぼくの著書『裸の女房=60年代を疾風のごとく駆け抜けた前衛舞踊家・伊藤ミカ』(彩流社刊)の出版を祝う会を「白いばら」で開くことにした。
なぜ、そんなにパーティを開くのかというと、元気なうちに会う機会が少ない友人、知人と会いたいと思うからだ。
京王プラザホテルで開いたときのアルバムを見ると、多くの人がこの世を去っている。
『やらないか=『薔薇族』編集長による極私的ゲイ文化史論』を出版した折にまた「白いばら」で出版を祝う会を開いた。
女性はちょっとキャバレーには入りにくい。こんな機会にと思われたのか、出席者の半数が女性だった。
「白いばら」は生バンドが演奏してくれるし、ショウが素晴らしい。踊り手は洗練されていて見ごたえがある。
3度目は、2013年12月に刊行した『ぼくどうして涙がでるの』(スペースシャワーネットワーク刊)の出版を祝う会、なんと小学校時代に同じクラスだった、医者の塩谷君、60数年ぶりに出会うことができた。
いつも出席してくれた、作家の団鬼六さん、「白いばら」を気に入られて、新宿がお好きだったのに「白いばら」で出版を祝う会を開かれている。
2017年11月19日(日)朝刊の東京新聞の社会面トップに悲しい記事が載っていた。
「銀座の華 昭和史刻み幕・名門キャバレー「白いばら」来年1月閉店」の見出し。元店長の山崎征一郎さんからの聞いた話も載っている。
「戦前からの歴史を刻む、東京銀座のグランドキャバレー「白いばら」が来年1月10日、施設の老朽化を理由に閉店する。「あなたの郷里の娘を呼んでやってください」がキャッチフレーズ。
地方出身のホステスたちのお国ことばでの接客が人気だった。キャバレー不況を乗り越え、盛況が続いていただけに惜しむ声は絶えない。(梅村武史)」
創業は満州事変が勃発した1931年(昭和6年)とある。ぼくと同じ年代ではないか。元気だ、元気だと思っていても85年も生きていると、あちこちが「白いばら」と同じように老朽化してきている。
そろそろ終わりが近づいてきているのか?
毎月「文ちゃんと語る会」を開いているが、耳が遠くなってきていて、大きな声でしゃべってくれないと聞こえない。
毎日、観ている時代劇も字幕を入れてのことだ。
「白いばら」にもう一度行ってみたいが、ふところが寂しくて行けそうもない。誰か連れて行ってくれないかな。
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コメント
ホテルにお金を払っていますか
投稿: | 2017年11月26日 (日) 12時46分
読んだ後に知りたいのは、小田急に断られた理由です。
投稿: | 2017年11月26日 (日) 12時41分