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2018年3月26日 (月)

天井が焼け落ちた国技館で!

A
 
ボロボロの表紙の『週刊朝日』(昭和24年1949年・表紙絵は小磯良平さんだ)定価なんと20円、現在は420円とは驚きだ。親父が買ったものだろう。
 
戦争が終わったのが、昭和20年の8月15日だから、4年しか経っていない。
 
ぼくは昭和23年の4月に駒沢大学の予科に入学し、24年に新制大学に切り替わって、1年生になった。
 
 
 
その頃はテレビなんてものはなかったからラジオでの大相撲実況中継が戦後初のスポーツ放送だそうだ。
 
東京が焼け野原になってしまったというのに昭和20年11月16日、戦後初の大相撲本場所が天井の焼け落ちた両国国技館で開催されたのだからすごいことだ。優勝したのは横綱の羽黒山だ。
 
力士たちは腹いっぱいにチャンコ鍋を食べていたのだろうか。
 
今の相撲取りのような体型だったのかは、ラジオだから見ることはできない。部屋の食糧を調達している係の人たちは、食糧あつめに苦労したのでは。
 
 
 
『正月と相撲』と題するコーナーがある。
 
「相撲の春場所が蔵前に新しく造った仮設国技館で賑やかに興行されている。
 
正月と相撲はつきもののひとつで、今年などは仮設の国技館が全部出来上がらず、周りの囲いがないので、寒い風が場内に吹き込んでくる始末。
 
控えの力士さえ、ふるえあがっているのに、初日からほとんど満員の盛況。
 
だが、これを見て相撲は復興したとするのは、やや早計である。(中略)
 
 
 
正月は、われわれにとっては、キリスト教徒のクリスマスのように生活と切り離せないものになっているが、この誰にも身近なふたつのものが結びついて、正月の相撲はいつでも景気がいいのだ。
 
下町の商家や会社の人たちは、お客を招待するし、田舎の親類をこの時に招く。
 
正月と相撲はつきものなのだ。相撲の盛衰がなんとなく気になるのも日本人である証拠なのだろう。
 
 
 
相撲は察するに強い力士が2,3人出れば必ず盛んになるのだ。まことにかんたんな話だ。
 
親方も力士も不景気だとこぼすのが多いが、自分たちの中から、2、3人、ものすごく強いのを生み出しさえすれば、きっとお客が入る。
 
いたずらに横綱を作れば、お客が来ると思うのが大間違い。その横綱がころころ転がって格下げしろの議論が起こるようでは、誰でも熱心に見に行かなくなるにきまっている。
 
 
 
協会の役員は、皆力士出身で、よくいえば非常に人がいい。これは想像だが、新聞雑誌で粗製乱造をやめろとやられたから、このくらいの星で以前は大関にしたが、今度はもう1場所見ることにしよう、と自重して、さて翌日の新聞を見たら、小部屋のためにとやられ、眼をパチクリさせたことだろう。
 
立派な議論をしておきながら、いつの間にか人情論のとりこになる。
 
 
 
何といっても相撲の可哀想なのは、国技館を進駐軍に接収されていることだ。
 
あれを返してもらう運動が続けられており、だんだん有望なようであるのはけっこうなことである。
 
ただひとつしかない財産で、あとは文字通り裸一貫なのだから、その日が待たれるわけだ。(富)」
 
 
 
進駐軍って建物など、全部はかいしてまわったら、日本にやってきたときに使える建物を残しておかなければ困る。そこまで考えていたのだ。
 
何年前だったか、お客が入らず、ガラガラだったことがあったが、今は平日でも満員御礼の垂れ幕が。
 
横綱ひとりだけだというのに、ありがたいお客さんだ。
 
それにしても戦後すぐに復活させたのだから、日本人ってすごい。
 
 
※ブログのコメントを募集したら早速、書いてくれた人がいて。ありがたいことです。
 どうぞどんなことでも構いませんから、ぜひコメントをください。

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コメント

相撲だけは子供の頃からどうしても好きになれません。
担任が「相撲をとって決めろ」という口癖のある人で、やらなきゃならない雰囲気になり、よく相撲をとらされた小学生の頃のいやな記憶があります。
昔の人には楽しい物だったのかもしれませんが、今や日本人に相撲をやる人なんて力士か格闘家の子供しかおらず、モンゴルや東欧から借りて来なければ全く人手が足りない、八百長ばかりなんだろうなと若い者でもわかります。こういうものを残しておく意味があるのでしょうか。

投稿: ヤノ | 2018年3月27日 (火) 15時10分

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