【オークション】宇野亜喜良デザイン シルクスクリーン・ポスター→ 終了しました
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オークションは終了いたしました。
ありがとうございました。
宇野亜喜良さんの傑作作品だ!
こんなスゴイ女性は、2度と現れないだろう。
その女性は、ぼくの先妻の舞踊家、伊藤ミカだ。
1967年(昭和42年)邦千谷舞踊研究所から独立、旗揚げ公演が『オー嬢の物語』の舞踊化だった。
当時の舞踊公演というと、親族、友人、知人に頼み込んでチケットを購入してもらうやり方だ。
フランスの地下文学と言われる『オー嬢の物語』の舞踊化は画期的な企画なので、広く一般の人にも見てもらいたいと、まったくコネもないのに、週刊新潮編集部をミカと一緒に訪ねた。
岩波剛さん(この方の名前だけは忘れない)が降りてこられて、ふたりの話を聞いてくれ、すぐに記事にしてくれた。
当時の週刊新潮の発行部数は100万部を越し、その効果は絶大だった。
日本中からお客が来てくれて、当日売の売場に長蛇の列が……。
それから何度も記事にしてくれた。
1967年頃というと、ベトナム戦争は泥沼化し、羽田闘争、学園闘争の最中で、世の中、騒然としていた。
そんな時代だったが、新宿は若い芸術家が続々と現れ、「天井桟敷」「状況劇場」などが活躍し始めていて、活気に満ちていた。
まったく無名の舞踊家を、澁澤龍彦さんをはじめ、金子國義さん、四谷シモンさん、麿赤児さんなどが応援してくれた。
当時、化粧品会社マックスファクターの専属デザイナーだった宇野亜喜良さんが、ポスターからプログラム、チラシ、チケットのデザインまで制作してくれた。
ポスターはシルクスクリーン。
色を積み重ねていく高度な技術を要する印刷法で、芸術性を帯びた職人芸だ。
ミカのために『オー嬢の物語』『愛奴』『静かの海の恐怖』と3作品もポスターを作ってくれ、『宇野亜喜良60年代ポスター集』(ブルース・インターアクションズ刊)のカバーには『オー嬢の物語』が使われている。
今回は、『オー嬢の物語』と『愛奴』の2作品を出品する。
50年間、ポスターを保存してきた苦労は並大抵ではなかった。
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