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2018年5月26日 (土)

私はこんなヒドイ目にあわされた!

宝くじって当たり前のことだけど、買わなければ当たらない。
 
ぼくも長いこと10枚ぐらいは買ってきたが、不思議なことに300円は当たる。
 
全部ハズレだったら、買う人が少なくなってしまうだろうから。
 
 
 
ぼくの古い友人で植木職をやっている小林くんと出会ったとき、話題が宝くじの話になったら、なんと100万円のアタリが二度もあったそうだ。
 
宝くじもそうだが、出版の仕事をしていてベストセラーを出すことは、小出版社ならなおのこと、至難の業だ。
 
父が昭和23年に創立した、社員はぼくだけという小出版社の株式会社第二書房が、2冊のベストセラーを出せたことは、幸運だった。
 
 
 
1冊目は昭和31年11月10日(1956年・今から62年前)に初版を出版した、三上綾子著の『匪賊と共に』という本で、帯には「私はこんなヒドイ目にあわされた! チチハル脱出記」とある。
 
裏側の帯には、「“性のいけにえとなった女性群”と週刊新潮12月17日号が特集した話題騒然の体験記!」と。
 
当時の週刊新潮は、刷部数100万部を超え、インテリ層が読んでいたので、その効果は今ではとても考えられないぐらい絶大だった。
 
A
 
 
いつもならペコペコ頭を下げて、少しでも部数を多くとってもらおうとこちらがお願いする、取次店の仕入れ課連中が、今度増刷したら、わが社に多く入れてほしいと、頭を下げて、下北沢のわが社までくるのだから、こんな気分の良いことはなかった。
 
冬物をしまって、夏物を出すべく、戸棚の中を探していたら、第二書房時代の古い広告などを貼った切抜帳が出てきた。
 
谷内六郎さんのなつかしい表紙絵・お風呂の帰りとある、妹と弟が銭湯から出てくるところが描かれている。
 
昭和の時代のぬくもりをかんじる表紙絵がかわいい。
 
B
 
 
6ページをついやす「性の生贄となった女性群」という大特集だから反響が大きいのは当然のことだ。
 
C
 
 
大手出版社は宣伝費にお金をかけられる。
 
効果抜群だとわかっていても朝日新聞には、高価で広告が出せなかった。
 
広告の切抜帳を見ると、読売新聞があり、これは特別に安くしてくれたときにだけ。
 
D
 
 
あとは東京新聞、東京タイムズ、神戸新聞、日本海新聞、熱心に営業の人が訪ねてくる新聞に多く出している。
 
それらの人たちの顔が想い出される。
 
 
 
週刊新潮の見出しには、こう書かれている。
 
「12月8日(開戦の日を忘れてはいけない)運命の日から15年たったこのごろ、戦争の残虐な歴史が話題になっている。
 
「戦争に女はつきもの」というが、これらに焦点を合わせると、戦争で性のギセイになった女性の悲劇が浮き彫りにされてくる。」
 
 
 
ソ連軍や、匪賊にヒドイ目にあわされた女性たちの悲惨な姿は、この本に赤裸々に描かれているが、そんな話を書きたくはない。
 
いつの世でも戦争によって犠牲になるのは、女性や子どもたちだ。
 
戦後73年も平和が続いている日本人は、平和ボケになっている。
 
小学校2年生の少女が何者かに殺されて、線路に捨てられた事件が大きな話題になっているくらいだ。
 
 
 
世界中が平和というわけではない。
 
イランとか、イスラエルとかでは、こぜり合いが今でも続いているようだ。
 
もう5年、10年が過ぎれば、戦争を体験したことがない人たちばかりになってしまう。
 
戦争がいかに悲惨か、『匪賊と共に』がベストセラーになって、多くの人に読まれたということは、ありがたいことだった。
 
絶対に戦争をしてはいけない!
 
 
★コメントよろしく。

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