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2018年6月30日 (土)

坊やの死を無駄にしてはいけない!

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日活で昭和40年(1965年)に、ぼくと妹、紀子の共著『ぼくどうして涙がでるの』が映画化されたときに、駒大の同期生の長田暁二君がキングレコードのディレクターをしていたので、そのときにレコードのジャケットを製作してくれた。
 
写真の坊やは亡くなった芳っちゃんと同じ先天性の心臓病で、病院側があまりにも手術がうまくいかないので、自宅に帰されてしまった。
 
小学校の高学年の頃、母親から亡くなったという知らせがあった。その時代から半世紀の歳月が流れて、今では心臓手術で亡くなる人はほとんどいないそうだ。
 
日本で昭和25年に最初に心臓手術をした、東京女子医科大学病院院長、榊原先生が「みんなが治るように」という一文を寄せてくれている。
 
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「心臓の病気を背負った、可愛そうな子供さんがたくさんいます。
 
なかには生まれて何日もたたないうちに死んでしまう子供もあり、何歳かまで生きて、それから悪くなって死んでいく子供たちもあります。
 
手術をしてでも、普通の子供と同じように飛んだり、はねたり出来るようになり、やがて立派な大人になってほしい。
 
こうした願いは、その子供さんの親たちだけではなく、実は子供さんたち自身がもっているのです。
 
元気になって喜び勇んで帰ってゆく子供たちを見て、これから手術を受けようという子供たちは、勇気をふるいたたせるのです。
 
しかし、手術に堪えられず、死んでゆく子供たちをみるとき、手術を待つ子供たちの気持ちはどんなでしょう。
 
どうか一人でも多くの人を助けてあげたい。
 
どうか早く手術を受けさせたい。
 
重い病気でも、全部が治るようにしてあげたい。
 
子供たちの心にはげまされながら、私たちも全力をあげて努力しています。
 
芳和君も、もちろん天国から願ってくれるでしょう。」
 
 
 
榊原先生、映画の撮影に全面的に協力してくれて、病院内での撮影、榊原先生、自ら執刀している手術の場面をカメラマンを手術室に入れて撮影させてくれた。
 
当時は妹を含めて多くの患者たちが亡くなったが、医師たちも経験を積み、医療器具も急速に進歩して、心臓手術で亡くなる人はいなくなっている。
 
ぼくも「おもきり走れる日が」と題して書いているが、全文は載せられない。
 
 
 
「君をダッコして、広い病院の中を屋上に行ったり、6階の未熟児室に小さな赤ちゃんを見に行ったりしたっけね。
 
ぼくが帰ると言うと、きまってエレベーターのところまで送ってくれた。
 
昨年の1月25日、手術室に運ばれてゆく君は、宝石のように美しい涙をこらえながら、
 
「ぼくどうして涙がでるの」
 
悲しい質問を残して、再びもとのベッドにもどってこなかった。
 
君が手術にゆくまで手ばなさなかった「ジャックと豆の木」の絵本をお棺の中に入れながら、
 
「芳和、もう苦しくないだろう」
 
お棺にとりすがって泣き叫ぶお母さんの声も忘れはしまい。
 
「君の死を無駄にしてはいけない」
 
そう誓ったぼくだった。
 
野村君は死んでしまったけれど、君と同じような子供たちが、みんな元気になって思いきって走れるようになる日が、近いうちにきっとやってくる。そうぼくは信じている。」
 
 
 
「答えられない。だから私も涙がとまらない。」
 
と阿川佐和子さんが推薦してくれた復刻本が売れ残っている。
 
Amazonに注文して、ぼくが精魂こめて書いた本、ぜひ、読んでください。
 
 
 
 
★コメントよろしく

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