異性と結婚した男たちは?
昭和の時代の『薔薇族』の読者たちは、ある年齢に達すればいろんな事情で異性と結婚しないわけにはいかなかった。
1992年の『薔薇族』7月号に「妻帯者は男遊びにこう苦労している」という特集をしている。
「学生時代から続けているジム通いを理由に、週1回の外泊を既成事実にしてある。
トレーニング仲間と飲みに行くと言ってはハッテン場、ホテル、時には恋人のところへ。
せっかく気の合う男を見つけても、やはり結婚している男は窮屈なのか、長続きしないのは寂しいが、これは仕方がないことだろう。
苦労といえば、家から持ち出したタオルにいつものシャンプーの匂いをつけることとか、ウエアに汗をつけること。
ジムに行った日はいいが、ハッテン場直行の日には困る。
他の日は必ず家に帰り、サービスしている。
努力は必要なのだろう。いちばん困るのは、トレーニングの回数が減って、体が崩れてきたことだ。(埼玉県・マッスル・33歳)」
苦労しているんだ。早く子供を作るしかないのでは。
「家庭を持ってもう8年。妻は細かなことを気にしないので遊びはわりと楽だ。
家に男のものを置かないようにしているので、ひょっとするとウスウス感づいているのでは? と思うことはあるが、まず大丈夫だろう。
妻とのセックスも月に2回ほどなので、オナニーする場所に苦心する。
我慢できないと駅のトイレですませることにしている。(東京・夜の迷い人・31歳)」
こんなにまでして結婚しなければならなかった時代、今の時代の若者、理解できますか
「妻は芸事に忙しく、亭主なんかいっこうにかまうこともなく、今日はX町のKさんとおさらいだとか、明日は親睦をかねて1泊旅行だとかいって、忙しいを連発してどこかへ行くので、私はそれをいいことに、公園に行くことにしています。
公園ではたいてい若い子がトレーニングしたり、走っていたり、散歩sたりしているんですが、勉強に疲れて散歩している子が口説きやすいです。
それとなくトイレに誘って、ついてきた子を口説くのです。
10中、7から8でおとせます。(大阪・マンタ・70歳)」
高齢なので若い子が安心してついてくるのかな。
今なら犯罪だけど、その頃の子供は親に言いつけたりはしなかった。
「オレ30歳。妻ひとり。子供、ただいま女房のお腹で発育中。
男遊びっていうけど、本当に大好きで信じられる男とは遊びなんかにならないよ。
オレは大好きなヤツとは、いっしょに人生歩みたいヤツとは、同じ仕事をしようと思っているんです。
好きだ愛してる、だけじゃ男だものやっていけやしない。
だから人生共有するんだ。
オレの会社の監査は、10年前に『薔薇族』の文通欄で出会ったヤツだし、部下もそれなりに、遊びじゃなくて仕事なんだ。
だから女房もわかってくれる?(東京・人生共同体・30歳)」
しっかりとした考え方を持った人で、奥さんも子供が生まれたら理解してくれるのでは。
「家に帰ると1通の便りが届いている。
女房との会話。
「最近あたしが耳にしたこともない人から便りが来るけど、いったいどういう人なの。
秋田、仙台、京都、宮崎。まるで日本中に友達がいるみたいね」
「ああ、会社の支社へ移転して行った新人や出入りの商社の人たちだ」
「そうなの。どれもみな「親展」って書いてあったから、悪いことしてるのかと心配したのよ」
嘘をつくのも大変だ。
みんな幸せに人生を終えただろうか。
★コメントよろしく
| 固定リンク
コメント
傍観者には、軽々しい話ですが。
当事者からしたら、軽々しい話ではないですね。
投稿: 当事者 | 2018年6月16日 (土) 19時39分