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2018年7月14日 (土)

NHKの番組が取り上げるいい時代に!

NHKの6月16日の「Eテレビ特集・Love 1948-2018 ~多様な性をめぐる戦後史~」に出演させてもらい、大きな反響があった。
 
ディレクターの笹井さんがツイッターの反応を紙焼きにしてくれた。
 
笹井さん、今どき珍しい好青年で、ボーナスをもらったからといって、ぼくら夫婦に江戸前の名店「小笹寿司」をおごってくれた。
 
毎日、この店の前を通って、下北沢駅前のスーパーに買い物に行くのだが、5時開店の前に何人ものお客さんが待っている。
 
今のぼくは高級なお寿司を食べる懐具合ではないので、うらやましげに通り過ぎるだけだった。
 
 
 
6月3日、カフェ「織部」で笹井さんと待ち合わせて、5時前に店の前に行ったら、何人かのお客さんが待っていた。
 
2年ぶりかで食べたお寿司、以前よく通っていたころの食べる順序を覚えてくれていて、次から次へと握ってくれた。
 
隣に座っていた男女、女性はおしゃれな服を着ていて、男性は堅い仕事のようだ。
 
ぼくらの話を女性は聞いているようなので、名刺を出した。
 
裏面には『薔薇族』と大きくバラのつぼみが印刷されているのだが、ぼくの名前を見ただけで、興奮状態に。
 
ぼくが何者かということを知っていたのだ。
 
男性のほうは静岡の国交省のお役人。
 
友人に小笹寿司のことを聞いて、女性を誘ってわざわざ食べに来たという。
 
それから女性と話がはずんでしまった。
 
 
 
Twitterの反応は、
 
 
 
「ETV特集・LOVE。かっこいい生き様を見せてくれた方々が多かった。
 
孫の勉強机の横に『薔薇族』が置いてあるってファンキーな一家。
 
ああいう家庭が増えれば無知からくる偏見も思い悩んで死を選ぶ人も少なくなるのかな」
 
 
 
ぼくの女房は部屋の中を見せたくなかったのに、カメラは映し出してしまった。
 
ありのままを見てくれてよかったのでは。
 
 
 
「1971年『薔薇族』創刊。
 
ゲイであることを隠してる人がほとんどだった時代。
 
待ちに待った媒体だったんだろうな。」
 
 
 
先妻の舞踊家ミカが事故死しなかったなら、仕事が増えてきたミカのマネージャーになっていて『薔薇族』は誕生しなかっただろう。
 
それと親父が女狂いして、出版の仕事をぼくに任せっきりだったから、ぼくが決断して『薔薇族』を出せたのだ。
 
もうひとつは最大手の取次店が正規のルートで、全国の書店に送ってくれたことだ。
 
『風俗奇譚』や『奇譚クラブ』のように取次店が扱ってくれなかったら、同性愛の雑誌は日の目を見ることはなかったろう。
 
 
 
「Eテレビのセクシャル・マイノリティの特集、面白かった。『薔薇族』の創始者夫婦が素敵だったな。
 
同性愛者がWHOの疾病リストに入っていたというのと同じくらい、衝撃的だったのは、イラストレーターの内藤ルネさんって男性だったっていう事実ですね。
 
女性だと思っていた。」
 
 
 
内藤ルネさんが女だって思っていた人がかかなりいたようだ。
 
あんなかわいい女性を男が描くなんて、ルネって名前から想像すると考えられないものな。
 
 
 
「『薔薇族』を書店で万引きした高校生が飛び降り自殺。
 
万引きをとがめられるより、親に同性愛を知られることを恐れた1980年代。
 
40年後の現在、マイノリティにとって少しは生きやすい時代になっただろうか」
 
 
 
あの事件のことは忘れることはできない。
 
「ゲイは異常でも変態でもないのだから、胸を張って堂々と生きよう」と、創刊以来、言い続けてきたのだから、今の時代、生きやすい時代になってきたと信じている。
 
NHKが取り上げてくれる時代になったのだから。

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コメント

奥様が文通欄の仕分けをされていたと初めて知りました。文學さんは田舎で2度見かけた記憶がありますが、奥様は初めてでした。お元気でなによりです。今でも面白かったマンガや記事は取ってあります。ちょっと引っ張り出して見てみました。パッポンさんの絵、大好きでした。

投稿: メントス | 2018年9月 2日 (日) 21時18分

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