レズビアンだけど、なぜか男と結婚して!
2018年10月8日に更新されたぼくのブログ。
「ゲイの歴史で残しておきたい出来事」と題して書いた、アカーの会が東京都と、1991年に争って打ち勝った「府中青年の家」宿泊の問題で、同性愛者たちの団体であるということで偏見の目で見て、借りることができなかったという、この記事を読んで、ひとりの女性がコメントを寄せてくれた。
短いコメントだけど、ぼくにとってはこんなにうれしいことはなかった。
「本当はレズビアンですがなぜか結婚していて子供もいます。昔はlgbtなんてことばなくって、私も何となく今まで生きてます。夫は多分バイセクシャル。多用な性を私の祖父母の年齢で受け入れる伊藤先生。
私たちのような夫婦がブログを楽しみにしています。どうかお元気でブログを書いてください。」
どこに住んでおられる方かわからない。
年齢も「昔は」と書かれているから50歳は越えている方だろう。
この方が結婚される時代は、まだ今のようにいろんな職業に女性が就職するという仕事がなくて、好きでない男と結婚して、専業主婦にならざるを得なかっただろう。
男は嫌いだからといっても、女性の機能はもっているのだから、子供は産むことは出来た。
「何となく今まで生きてます」という、この女性。
本当は女性が好きなんだろうけれど、それができずに子供を産み、育ててきた人生。
「何となく」としか言いようがないのだろう。
レズビアンの人って、兄妹が何人かいるとすると、長女に多いと思う。
長女はどうしても、しっかりして男っぽくなってしまう。
「一姫二太郎」という言葉は、いい意味で使われてきた言葉だろうが、太郎のほうは母親に溺愛されて、なんとなく女っぽくなってしまう。
と言っても全部が全部そうなってしまうわけでなく、そういう割合が多いのではというのは、ぼくの体験からだ。
レズビアンといっても、すべての人が宝塚の男役のようになってしまうわけではない。
ゲイの人だって多種多様でいろんな人がいるが、レズビアンの人の中にも、女の中の女というような人もいる。
ぼくの姉を例にしてはまずいものの、一番身近な女性だからよく分かるが、女の中の女というようなやさしい一面も持ち、気の強いところもある。
デパートに高校を卒業してから勤めたが、亭主もいる男っぽい女性と仲がよかった。
この女性は子供はいないが、ご主人はいる。
わが家の2階は6畳だったと思うが、そこに姉とぼくと、妹2人も寝ていた。
そこへ男っぽい女性が泊まったことがあった。
夜中によがり声をあげているので目が覚めたことがあった。
この女性とは結婚するまで付き合っていたようだ。
姉はいろんな男性に結婚を迫られていたが、アルバイトでデパートに入ってきた学生に好かれて結婚してしまった。
2歳ほど年下の男性だと思うが、大手の企業に勤めていて、定年退職し、家も買い求め2人の男の子をもうけている。
よくまあ、わがままの姉と一緒に住んで浮気もせずに過ごしたものだと、ぼくは姉の亭主に感謝している。
現在は2人とも老人ホームに入居して、のんびりといっても姉は認知症になっていて、一度訪ねたことがあったが、まるで無気力だ。
コメントしてくれた女性、「夫は多分バイセクシャル」というけれど、男と遊び歩いているわけではないだろう。
これからの人生は長い。
幸せに暮らしてもらいたいものだ。
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コメント
結婚したゲイは多い
東郷健さんも結婚して
お子様がいらっしゃいます
世間の目が有るので
結婚することが割と当たり前でした
女性の中には
男と浮気なら許すという声が
意外と多いのも事実です
投稿: 結婚したゲイは多い | 2018年11月16日 (金) 03時02分
たしか、本当のバイセクシャルはいないと伊藤さんが以前に言っていた記憶があります。
投稿: | 2018年10月28日 (日) 20時20分
LもGも、母親の妊娠中に決定づけられてしまいます。
生まれた瞬間には、すでに決まっています。
生まれた後からの後天的環境で決まるものではありません。
投稿: | 2018年10月24日 (水) 00時50分
ブログにタイトルにまであげていただきありがとうございます。私は40代後半で、看護婦をパートでしています。夫は自衛隊員。思い描いていた人生と違うんだけど、これでいいと思って男女一人づつの子供を育てている。貧乏でもない、子供も賢い、これ以上の幸せはない。女性への感覚とは違いますが、私は夫に感謝しているし愛してるといえると思います。子供ができたら昔付き合ってた女性パートナーに「だれとの子なの」ときかれ「私の子だから」っと喧嘩になったこともある。ゲイの皆様と同じようにいろんなことがありました。
子供には自分のセクシャリティはつたえず墓場まで持っていきます。
伊藤先生のお陰で昔の切ない思い出を思いだし表現でき自分に正直になれた。感謝いたします。
投稿: keiko f | 2018年10月22日 (月) 21時20分