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2018年10月 8日 (月)

ゲイの歴史で残しておきたい出来事!

1994年(今から24年前)の『薔薇族』6月号の巻頭に「同性愛者の初の人権裁判で、アカーの諸君が勝訴した意味」という記事をぼくが書いている。
 
ゲイの歴史でこれはどうしても残しておきたい出来事で東京都を相手にした裁判だ。
 
「日本で初めての同性愛者の人権を問う裁判として注目された、1994年3月30日の東京地裁の判決は、原告側の「動くゲイとレズビアンの会(通称アカー)」の訴えを一部認め被告の東京都に約26万7千円の賠償支払いを命じた。
 
社会的には同性愛者への偏見が、まだまだ根強く残っているだけに「同性愛者だということでの差別は許されないという司法の判断の意義は大きい」と、3月31日付の東京新聞は報じている。
 
1991年4月に東京都を相手どっての3年もの長い歳月に打ち勝ったアカーの諸君、本当にご苦労さまでした。
 
そしておめでとう。
 
アカーの神田政典さん(28)は、「同性愛についてきちんと議論する機会が与えられ、公平に判断されたことに非常に満足していると感想をのべ、風間孝さん(26)は、「同性愛は人権の問題であり、不当に扱われていることはおかしいということを裁判を通して明らかにすることができた。これを足場に今後も同性愛への理解を深める運動を継続していきたい。」と話していると、東京新聞は報じている。
 
東京都の宿泊施設「府中青年の家」の施設所長の言動、また施設を利用している他の団体の言動というものは、とくにひどいものであったり、悪意に満ちたものでもなく、庶民感覚で言えば、普通の人が持ち合わせている言動であっただろう。
 
一般の人は同性愛者をこの程度でしか理解していないということだ。
 
裁判官のように良識のある人間であるならば、それほど深く同性愛を理解していなくても、これはおかしいぞと思うのは当たり前のことであろう。
 
今度の判決で日本で初めて「法律上」で同性愛の存在を明らかにしたこと、また、それを差別してはいけないということを国がはっきりと認めたことの意義は多大である。
 
今までにもこのようなことはあったかも知れないが、それを法廷の場に持ち出して、はっきりと決着をつけたアカーの諸君の勇気は絶大なものがある。
 
マスコミも、お役所も、同性愛者に対して下手な行動はとれないぞという、牽制の役目も十分に果たしたといえるだろう。
 
月刊『薔薇族』も4回も発禁処分を取締当局によって受けたが、そのたんびに罰金を払って、法廷闘争には持ちこめなかった。
 
その理由は、弁護士を頼んで法廷で争うなど、小出版社ではできるわけがない。
 
裁判というのは長い年月がかかる。
 
それに費やすエネルギーを罰金を払って済ませ、雑誌を出し続けるほうが懸命だからだ。
 
一号、一号を今までどおりに出し続けることが最大の使命だと認識していたし、世間の同性愛に対する理解を深め、読者諸君が同性愛者として誇りをもって、堂々と生きてほしいという願いをこめたつもりだ。
 
今後とも、その姿勢を貫く確信に変わりはない。」
 
 
 
24年もの歳月が流れたが、最近、アカーの会がどんな活動を続けているのか、ネットを見れないのでしることができない。
 
が、地道に活動を続けていると思う。
 
衆議院議員が、同性愛を「趣味だ」と発言したり、「生産性がない、同性愛者に税金を使う必要がない」などと言うようでは、アカーの会もまだまだ頑張ってもらわねば……。

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コメント

アカーの会に、頑張ってもらわねばと無責任に押し付ける話ではありません。思った人が行動しましょう。
あの衆議院議員は、多くの同性愛者が実際はいやいや結婚して子供もいる事実を知らないで、あのトンチンカンな発言したのでしょう。

投稿: | 2018年10月11日 (木) 02時20分

本当はレズビアンですがなぜか結婚していて子供もいます。昔はlgbtなんてことばなくって、私も何となく今まで生きてます。夫は多分バイセクシャル。多用な性を私の祖父母の年齢で受け入れる伊藤先生。
私たちのような夫婦がブログを楽しみにしています。どうかお元気でブログを書いてください。

投稿: keiko f | 2018年10月 8日 (月) 20時22分

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