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2019年1月28日 (月)

性のことなど無関心な小学生の頃が!

2019年、平成31年、新しい年を迎えて今年は本になる、ならないは考えないで、自分の人生をかえりみて、一代記を書き残そうかという気持ちが湧いてきた。
 
今年の3月でぼくは87歳になる。
 
昨年はいつも世田谷学園の同期会に参加してくれていた友人が二人とも亡くなってしまった。
 
今までスタスタ歩けていたのが、脚の筋肉が衰えてきたのか、早く歩けなくなってきた。
 
後ろから歩いてきた人が、みんなぼくを追い越していく。
 
しかし、早く歩けなくても、ぼくは元気で生きている。
 
 
 
先日、「金スマ」というテレビ番組を見ていたら、若い歌手が引退して裏方の仕事を、ある人の後継者となってするようだ。
 
その青年を少年の頃から目をかけていた偉大な人物の姿が、この番組を見ていて、はっきりとぼくの目に見えてきた。
 
中・高生の頃、だれもが性にめざめる。
 
男性が女性を愛する人は多いが、男性が男性に愛を感じるようになる人もいる。
 
ネットなんてものがない昭和の時代のなか、中・高生の悩みをぼくは考えて、『薔薇族』の誌上に、「少年の部屋」のコーナーを作った。
 
自分と同じように悩んだり、苦しんだりしている少年がたくさんいることを知ったら、気持ちが楽になるのではと思ったからだ。
 
いつの頃からこのコーナーを作ったのか忘れているが、少年たちが知り合えるようにもしたので、爆発的に「少年の部屋」の頁は増え続けていった。
 
ネットなんてものがなかった時代の中・高生の文章力はすばらしい。
 
長い文の投稿が多かった。
 
 
 
1993年の10月号(№249)内藤ルネさんの表紙絵だ。
 
マンションに引っ越ししてきたときに、書棚に創刊号から順番に並べればよかったのに、ただ書棚に並べてしまった。
 
たまたま手にとって開いた「少年の部屋」の頁。
 
老眼鏡をかけても見えにくい、小さな文字がびっしりつまっている。
 
注意書きがしてあって、こんなことが書かれている。
 
「未成年者との性は、法律で禁じられています。
 
体験や悩みや、意見を話し合うためのコーナーです。
 
友だち・恋人募集だけの手紙は載せません」と。
 
巻頭の文章は長いので、ちょっとだけ紹介する。
 
 
 
「僕は高2の夏にこの雑誌をみつけて以来、すごく悩みました。
 
それまで時期がくると、自然に女が好きでたまらなくなると思ってたんですが、女を一生心から愛してあげることのできない人間になるかも知れないことが充分ありうることを知って、すごく怖くなりました。
 
男の人を好きになることが悪くないことは分かっていても、やっぱそんな自分がいやです。
 
うわべだけでなく、心から女の人を愛せる人間になりたいのです。
 
でも僕はかっこいい男の人といろいろ友だちになって、いろんな話をしたいのです。
 
こんなこと考えていると、本当にパニック状態です。
 
性のことに無関心で、無邪気だった小学生のころはよかったな。」
 
 
 
横浜市の高校生の投稿で、心が揺れ動いているのがよく分かる。
 
少年は、こんなことも書いている。
 
 
 
「僕は昔から人のことを好きになれませんでした。
 
でも、本当はある人のことが頭から離れないことがあります。
 
きっとそれが、その人のことを好きになることだと思うけど、その人がなぜか男でした。」
 
 
 
「少年の部屋」ネットなんてものがなかった時代の少年たちの心の叫びをどうしても本にして残しておきたい。
 
そうぼくが心に決めたのは、「金スマ」をみたからのような気もしている。

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コメント

僕は先週、伊藤さんのブログをネットで見つけそれから今日まで見させていただいております。
僕も中学生ぐらいまでの男の子がすごく大好きで、毎日本当に葛藤の連続です。
しかし、これらを誰かに相談することは世間から否定されることになってしまうと思っています。
そして、少年を好きになることを治療して治そうとは思っていません。なぜならば、女性は友人とでしか付き合うことが元々出来なかったからです。
伊藤さんのブログに出会えて良かったと思っています。
是非お時間がございましたらご返事をお待ちしております。

投稿: 二次性徴前大好き | 2019年2月23日 (土) 04時13分

現在の少年は書籍ではなくてネットの横書きの文章に慣れています。縦書きの文章を読むのは疲れるそうです。
キンドルなどのネットでの書籍化では、横書きでのネット出版も考えてください。なを、縦書きの文章の電子化書籍も存在しますので、縦書きの文章のものと横書きの文章の両方で公開する方がベターだと思います。

投稿: 横書きでの書籍化も考えてください | 2019年1月30日 (水) 03時29分

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