「帰るべき家がなくなってしまった」と!
ぼくのブログは書き続けることが生きがいになっているので、読んでくれている人が感想など書いてくれなくてもいいとは思いつつも、心の片隅ではコメントを書いてほしいなと思ったりもしている。
そんな思いからひととき「コメントをよろしく」などと文章の終わりに書いたこともあった。
しかし読んでくれている人に、強要しているようで、いやらしく思えたのでやめてしまった。
そんなことを書かなくても読んでくれている人の心にふれるような文章を力いっぱい書こうと思うようになってきた。
最近のぼくのブログは、いいテーマをえらんで書いているので、自分で言うのはへんだが、力の入れ方が違ってきたなと、自分では思っている。
ひとりでも、ふたりでもコメントを寄せる人がいるということは、多くの人に読まれているからだと思うとうれしい気持ちにさせられる。
年賀状にも「ブログを読んでいます」と、そえ書きしてくれた人が目についたので、ますます頑張って書こうという気持ちにさせられた。
暮れに「木下直之全集――近くても遠い場所」というタイトルで、個展を開いている木下さんの豪華なカタログが送られてきた。
江東区新砂なんていう街へは、東京に87年も住んでいるが行ったことがない遠い場所だ。
木下さんのお弟子さんの美しい女性がわざわざ迎えにきてくれて、連れていってくれたからたどりつけたけれど、ひとりではとても行かれない街だ。
公益財団法人「ギャラリー エークワッド」。
『薔薇族』の良き相棒だった藤田竜君が、修善寺に建てた「内藤ルネ人形美術館」を財団法人にしようと思って、詐欺師たちに7億円ものお金をだましとられてしまった。
『すべてを無くして』という内藤ルネさんの本は、小学館の女性から2、3日前に電話があって増刊するそうだ。
木下直之さんの個展は、2月28日まで開かれているので、ぜひ見に行ってほしいものだ。
開館時間は、10〜18時まで。
江東区新砂1−1−1。竹中工務店東京本社1F。
展示も広い会場に、途方もないお金をかけて展示されている。
これは大きな企業が支援しているからできたのだろう。
こんな立派なカタログを作るなんて普通ならできないことだ。
木下直之先生からの今年の年賀状には、こんなことが書いてあった。
「昨年は何度もお目にかかる機会があり光栄でした。
小生の展覧会にも足をお運びくださりありがとうございます。
今年の目標は次の本『猥褻論』に向けてスタートを切ることです。
また「文ちゃんと語る会」に お邪魔します」と。
2月26日11時からのカフエ「織部 下北沢店」での「文ちゃんと語る会」木下さんもわいせつな話をしてくれるだろう。
寒さをいとわず熱い話を聞けると思うので、ぜひおでかけください。
木下さんは紫綬褒章を授賞されているが、ぼくは勲章なんてもらえるわけがない。
『薔薇族』は発売禁止4回、始末書を書かされること20数回。
罰金だけでも百万円は超えている。
猥褻に関しては、警視庁の風紀係に始末書を20数回も書かされても出し続けた雑誌はそうはない。
『薔薇族』廃刊の朝日新聞の記事でおしかけたマスコミ。
「帰るべき家がなくなった」と言ってくれた読者の声が、ぼくにあたえられた勲章と言っていいだろう。
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コメント
営団地下鉄東西線東陽町駅の近くのようです。富岡八幡宮の少し先で、木場の先といったところでしょうか。
東京ディズニーランドよりは近いです。ディズニーランドは千葉県なので。
投稿: 地下鉄東西線東陽町駅の近く | 2019年1月27日 (日) 19時40分
ブログ読ませていただいております。一昨年お邪魔させていただいた者です。今年少年関連で集いがあれば再度集いに行きたいなと思います。よろしくお願いいたします。
投稿: | 2019年1月27日 (日) 02時54分