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2019年3月16日 (土)

『薔薇族』の電話相談室は好評だった!

『薔薇族』では編集室に相談のために来れない読者のために「電話相談室」というのを開いていた。
 
誌上で何時から何時までと時間を決めておくと、その時間からひっきりなしに電話がかかってきて、終わりの時間にはピタリとベルが止んだ。
 
その電話の内容は、さまざまだった。
 
ノンケを好きになってしまった、性病が不安、結婚の悩み、会社の上司に関係を迫られている、親に同性愛者であることを知られてしまった……。
 
ぼくだけでは答えられないこともあるので、この道のことならなんでも知っている今は亡き間宮浩さんにも編集室に来てもらって、読者の相談に答えてもらった。
 
 
 
読者・「私はこの頃あそこが勃たなくなってしまったのですが……」
 
間宮・「おいくつですか」
 
読者・「34歳で、自分で言うのも変ですが、かなり大きいほうです」
 
間宮・「いま特定の方がいますか」
 
読者・「別にいません。ハッテン場も知っていて、遊んでいるのですが、いざという時にいうことをきかないので、相手に悪くなってきて……」
 
間宮・「お話の内容では、かなり遊んでいるようですね。だんだん遊びが激しくなると、好みの範囲が狭くなってくる人がいるのです。あれでもない、これでもないと理想と現実の差が大きくなってくるわけです。つまり食事がぜいたくになってきたのです。最近はいつ頃、興奮したかおぼえがありますか」
 
読者・「そういえば、この間、金を貸した相手が金を返してくれないので、ノンケですが体で返してもらったときは興奮しました」
 
間宮・「今、言われたことで、あなたの性癖が変わってきたことがよくわかります。相手のタイプはどのような方が望みですか」
 
読者・「30歳までの精悍な男が好きですね」
 
間宮・「たとえば映画スターでいうと」
 
読者・「藤岡弘とか、伊吹吾郎とか」
 
間宮・「あなたと付き合ったうちで、ふたりのタイプの男がいましたか?」
 
読者・「そりゃ、いませんよ」
 
間宮・「ホモの中には、あなたの望む精悍な男くさい人が少ないですね。そこにあなたの原因としての問題点があるわけです。定食コースから、活づくりの扱いになったから、なかなか食事が大変なのです。もっと、はっきり申し上げると、ホモを知っている相手では興奮しないことになります。ですから対象を別の方向に定めない限り駄目でしょうね」
 
 
 
間宮さんの言っていること、ぼくには理解できにくい。
 
ノンケには分からない間宮さんならではの答えなのでは……。
 
もうひとりの方の相談ごとは――。
 
 
 
読者・「私は24歳のときから彼と付き合って、もう15年にもなります。ふたりとも独身だったのが、家庭をもちお互いに子供までできたのですが、最近になって彼の方が冷たい態度のようになってきました。他の人と付き合ってみたいと思いますが、どうでしょうか?」
 
間宮・「15年とひと口に言いますが、24歳から15年では、現在、38歳ですね。そして相手の人は」
 
読者・「私より3歳上ですから41歳です」
 
間宮・「15年もうらやましい。ホモ仲間では1年ももてばいいとされているので、15年は大変なことです。私が言いたいのは、夫婦の間でも15年の間には、出るの別れるのが始まるのです。ましてすでに家庭ぐるみの付き合いが始まっているのでしたら、もう肉体的な関係は遠くなっても、もっと精神的なものにウェイトをおかれてゆくべきだと思います。浮気はしないほうがいいでしょう」(1974年3月号より)
 
 
 
さすが間宮さん、いいアドバイス。
 
『薔薇族』を長いこと支えてくれてありがとう。

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コメント

間宮さんと話をしてみたかったです。
いろいろ魅力のある方だったようですね。
藤田さんとは話をしましたが。

投稿: | 2019年3月16日 (土) 20時55分

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