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2019年4月 1日 (月)

同性愛者は決して性的少数者ではない!

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月刊サイゾーに「伊藤文学の薔薇族回顧譚」の連載が始まって、4月号で早くも7号目になる。
 
4月号のテーマは「『薔薇族』万引きで自殺・伊藤文學の忘れられない事件」だ。
 
1983年、宮崎県宮崎市のデパートの中の書店で『薔薇族』を万引きした高校生が女店員に見つかり、警備員室に連れて行かれてしまった。
 
警備員に父親を呼ばれてしまったために、万引きをとがめられることよりも、父親に同性愛者であることを知られてしまったことにショックを受けて、「トイレに行きたい」と外に出て階段をかけのぼり、屋上から飛び降りてしまった。
 
ゲイの世界は狭い。同じ職場で書店員で働いていた若者が、その日に限って姉の結婚のための荷物を運ぶために休んでいた。
 
自分が店にいたら他の雑誌と取り替えて警備員室に連れて行っただろうとくやんで、ぼくに新聞記事などを送ってくれた。
 
若者もゲイだった。
 
彼が手紙をぼくに送ってくれなければ、地方での出来事を知らなかったろう。
 
ぼくもショックを受けて、次号にこの高校生のことを記事にしたら、その反響はすさまじかった。
 
その頃の読者は『薔薇族』を買うのにどれだけ苦労したことか。
 
やはりレジに持って行けなくて万引きしたという人もかなりいた。
 
 
 
今の時代、もうそんなことはないと思っていたが、2015年4月、一橋大学に通うゲイの男性が、恋愛感情を相手に告白したら、その人も困ったのか、仲間にしゃべってしまったのでそれが広がってしまった。
 
そのことを苦にしたのか、投身自殺してしまった事件はなんとも悲しかった。
 
ネットの時代になってオープンになったであろうに、無力感を感じずにはいられない。
 
『薔薇族』が廃刊になって早くも15年、マスコミで活躍している20代、30代の人たちは『薔薇族』や、ぼくのことを知らない。忘れられてしまっている。
 
まだまだ同性愛のことを世間の人は知らない。
 
「LGBT」なんて言葉を誰が言い出したのか知らないが、必ずカッコして(性的少数者)と書いてある。
 
同性愛の数を正確に調べることなど出来ないが、100人の男性の中に、6,7人は同性愛者がいると言われている。
 
日本中でキリスト教のカソリック信者は30万人ぐらいと聞いたことがある。
 
男性同性愛者の数は、300万人以上いるに違いない。
 
レズビアンの人を入れたら大変な数になる。
 
同性愛者は決して少数者ではない。
 
アメリカではゲイの人の応援がなければ大統領になれないそうだ。
 
日本のゲイの人達も団結すれば、大きな力になるだろう。
 
 
 
選挙が近いのでちょっと脱線してしまったが、月刊サイゾー4月号の特集「禁じられたSEX論」は、力の入った興味深い読み物だ。
 
「『バディ』休刊で消滅の危機!! 「エロ」から見るゲイ雑誌興亡史」は、ぼくも取材されたので登場しているが、『薔薇族』のあとに出てきた後続誌は、廃刊になってもマスコミはどこもとりあげない。
 
静かに消えていっただけだ。
 
『薔薇族』が廃刊になったとき、朝日新聞が廃刊を報じたときのマスコミの取材はすさまじかった。
 
海外の新聞社の特派員までが取材してくれた。
 
人間、この世を去ったときにその人の評価が分かるというものだ。
 
雑誌も廃刊になったときにその価値が評価される。
 
ゲイの歴史に後世にまで残るのは『薔薇族』だけだ。
 
誰も登ったことがない山に、最初に登頂した人の名前は永久に残るというものだ。
 
  

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