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2019年3月 4日 (月)

カミングアウトなどする必要はない!

2019年2月19日の東京新聞朝刊の記事、世の中、ネットの時代になり『薔薇族』を出し続けていた頃とは、すべてがオープンになったと思っていたが……。
 
「アウティングなき社会へ・下」とあるから連載したものだろう。
 
タイトルは「善かれと思っても「暴露」=打ち明けられたら対話を」とあり、「亡くなった男子学生がよく着ていた服を手にする母親=愛知県内で」とある母親が手にする写真が載っている。
 
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1971年に『薔薇族』が創刊され、次々と出し続けていた時代は、同性愛者だということを親に知られて自殺をしたり、会社をやめたりする人が多かった。
 
ぼくは創刊以来、同性愛者であることは、異常でも変態でもないのだから、胸を張って堂々と明るい太陽の下を歩こうと言い続けてきた。
 
『薔薇族』が廃刊になってから、すでに15年の時が流れ、いろんな意味で世の中が変わり結婚をしない男女が増え、結婚しない男性や女性も周りの人たちから変な目で見られないようになってはきている。
 
そんな時代になってきたというのに、校舎から転落死した一橋大法科大学院の男子学生(当時25歳)の事件は新聞で読んで知ってはいたがショックだった。
 
『薔薇族』の読者で自殺した若者たちの顔が思い出されてくる。
 
今の時代の若いゲイの指導者たちはカミングアウトすることをすすめている人が多いようだ。
 
 
 
人間、弱い者、皮膚の色、障害のある人、ある地域に住む人などを差別したり、偏見の目で見たりするのは、悲しい本能かも知れない。
 
だからひとつの差別や、偏見をなくすには途方もない長い時間と、それをなくそうとする人たちの努力がいる。
 
この記事にはこんな実例が書かれている。
 
 
 
「レズビアン(女性同性愛者)の大路香里さん(33歳)も数年前、告白した女性にばらされ、共通の知人間で広まってしまった。
 
「関係性を変えてしまう繊細なプライバシーだから、信頼し、心を許した相手にしか言わなかったのに、ショックでした」
 
性的少数者の相談を受けてきたNPO法人「共生社会をつくるセクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク」代表理事の原ミナ汰さん(62歳)は、「この人ならと信頼して打ち明けた人にばらされるので、アウティング被害は、ショックが大きい」と語る。
 
相手が親しい関係のために被害を言い出しにくく、周囲には当事者間の問題として距離を置かれやすい面が「性暴力に構造が似ている」と話す。」
 
 
 
ぼくは両親や、兄妹、友人などにも自分が同性愛者であることを告白することは、まったくする必要はないと考えている。
 
なぜなら女が好きな男が、いちいち人に「おれは女好きだ」と言う人はいない。
 
男が好きな男、女が好きな女、今や医学的にも異常でも、変態でもないと証明されているのだから、当たり前のことなので言う必要はまったくない。
 
まだまだ同性愛者を異常視し、不潔だと思っている人が多いのだから、同性愛であることを告白したら、よくない結果になることの方が多いと思う。
 
 
 
「亡くなった一橋大の男子学生の両親は、生前、息子から直接、ゲイだと聞くことはできなかった。
 
アウティングという形ではなく、もし、今、生きていてゲイだと話てもらえたら――。
 
母親はちゃんと受け止め、声をかけてあげたかった。
 
「いいパートナーができたら、連れていらっしゃいね」と。」
 
 
 
もう、二度とこんな悲劇が起こらない世の中にしたいものだ。

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コメント

事実か未確認ですが、一橋大生のケースはカミングアウトというより、ノンケの男子同級生に愛を告白したらしいという話もあるようだ。(当然、カミングアウトにもなる)
告白されたノンケ学生が対応に苦慮した結果、他者に対応を相談するつもりで情報を流してしまったという話もあったような気がします。事実は未確認です。

投稿: | 2019年3月 4日 (月) 23時32分

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