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2019年5月27日 (月)

差別や偏見はどうして生まれるか

「差別と偏見はどうして生まれるか」講師:児童文学者・丘修三。
 
2000年10月14日、駒大中央講堂でぼくは学生たちと一緒に話を聞いた。
 
丘修三さんは1941年、熊本県生まれ。
 
養護学校の教諭として、障害児教育にたずさわったのちに文筆生活に入った方だ。
 
差別と偏見は、最初は「異形のもの」という感覚、恐れ、こわいという気持ちから始まると、養護学校の先生だった体験から丘さんは言う。
 
それから丘さんの話は、らい病患者の話にうつった。
 
 
 
亡くなったぼくの父は、ハンセン氏病(らい病)の療養所を訪ねて、川柳の作句の指導をしていたので、今でも『青松』という雑誌が療養所から送られてくる。
 
大島青松園という、高松から海上8キロの小島の中の療養所で、開園されてから90年になる。
 
90年間に3918名が入所され、1969名の入所者のほとんどの方が、肉親の見送りもなく、寂しくこの島で亡くなったそうだ。
 
現在の入所者(2000年頃のこと)は、258名で、平均年齢72・8歳、在園期間の平均は42・9年間。
 
要するに入ったらここから出られない。
 
患者のおひとりの文章は悲惨そのもので胸を打つ。
 
 
 
「兄弟、姉妹の結婚も、しばしば破談となり、適齢期を過ぎても縁談のない家族も少なくありません。私も尊敬する姉や、よくしてくれた妹が、結婚に失敗して離縁されたとき、私の病気のためと妹に責められたことがありました。
 
私は6人兄弟の3男で、2人の兄は私にやさしくしてくれていました。戦後、シベリアから復員し、家族みんなで団らんの一夜をもったことがありました。
 
長男は柔道が強く、香川県代表で国体へ2回も出場するという偉丈夫でした。私は何年ぶりかで会える兄2人との団らんを夢見て、外出願いを出し、人目をはばかって夜暗くなって帰宅しましたが、「何で帰ってきたのか、帰ったら困ることぐらいわからないのか。すぐ出て行け、ワシが宿屋へ連れて行ってやる」と、すごい剣幕で怒り心頭に発するような形相でありました。やさしかった長兄が豹変するのはなぜだろうかと、ただ呆然とするだけでした。
 
この険悪な空気を救ってくれたのは母の一言でした。
 
「そんなこと言わんでもええが、一晩だけ泊めてやってくれ」
 
私はどこで寝たのか、寝なかったのか、分からないままに、翌朝、暗いうちに家を出て、わざわざ遠い汽車の駅まで歩いてとぼとぼと家を後にしたことがあった。
 
もう二度と家族に会うこともない。悲しい別れだと思いました。それから半世紀、兄弟、姉妹との音信もなく、勿論あうこともありませんでした。」
 
 
 
丘さんは訴える。
 
差別や、偏見は世間の人々の「無知」から始まると。
 
ハンセン氏病は、ほとんど患者から感染することがないにもかかわらず、入園させられてしまったら、外に出ることはできなかった
 
ぼくの家の近所の米屋の次男が、ぼくより年がひとつ下だったけれど、やさしい子で仲良しだった。
 
どういう理由からかわからないが、成人してから神経をわずらい、松沢脳病院に入れられてしまった。
 
長いこと入院していて、病状もよくなったのに、やはり長兄が家に帰ることをこばんだために、園内で自殺してしまった。
 
ふとそんなことを思い出した。
 
 
 
カミングアウトをしない方がいいと、ぼくが言うのは、世間の人がよくゲイのことを理解してくれているならいいが、まだまだ偏見があるからだ。
 
少しずつでも偏見をなくすための努力を積み重ねていくしかない。

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コメント

私は何度かここに書き込んでいるものですが、毎回他の書き込みを見ると馬鹿さかげんにうんざりするのです。ゲイ連中の情報弱者ぶりに腹が立つのです。ですからもうブログは見ない方が良いと思っている次第です。

2004年の年金制度改革で掲げられた「年金100年安心プラン」を覚えていますか。100年間は現役時代の収入の最低50%程度保証をするとした案です。


ですが最近のニュースで金融庁がまとめた、「老後には2000万円必要とするレポート」について世間では衝撃を受けています。どこが50%保証しているのだと。


年金はもらえますだ?


生活できない程度の年金をもらうことがこの制度の目的ですか。他に2000万円も用意しろと言われているのに「マスコミにあおられ大損する」などよく言えたものです。何が本を買って勉強しろだ!私は頭にきてパソコンのキーボードをバンバン叩いております。

今の若者世代が手取り16万で、結婚し家庭を持つ夢を見ているのです。そして高齢者の年金は彼らの税金でまかなわれているのです。いま年金を受け取っている高齢者が現役時代に積み立てた年金なんて、手をつければ3年で枯渇すると言われています。若者が納める年金は右から左と年金受給者に使われているのです。そんななけなしの給料からさらに2000万円用意しろだと。

それどころか、いまの若者が年老いたとき、『年金制度を支えてくれるだけの若者がいない』のです。


これを制度破綻と言いませんか?


そんなことも理解できず「年金は確実にもらえます。」とは。毎日のんびりお過ごしの低能サラリーマンでしょうか。


私は若者がこんな無知な連中に食いつぶされていると思うと不憫で仕方ないのです。私の大好きなH君がこんな連中に食いつぶされていると思うと、腹が立って涙が出て怒りに震え血圧が上がるのです。

今夜は寝られないだろう。こんな馬鹿な連中と関わっていられるか!もうこんなブログは見ない。

投稿: | 2019年6月10日 (月) 20時18分

年金は確実にもらえます。
ただし、複雑で手厚い年金制度を常に一生懸命勉強している人がもらい忘れなくもらえます。
不勉強な一部マスコミにもらえないとあおられると大損をします。
保険料を払っていて自分で本屋で年金の解説本を買って勉強していれば年金を手厚くしてもらうことはできます。

投稿: | 2019年5月24日 (金) 09時04分

私はゲイに対して、次第に偏見がなくなってくるとみています。

少子高齢化が問題になっていますが、経済的な要因とは別に、多くの日本人が気づき始めたこともあるのではないでしょうか。結婚して家庭を持ち、子供に教育を受けさせ、成人まで育て、家のローン返済のために己を殺して働く。それを良い人生だったと感じる人もいれば、結婚せず好きに生きた方が良かったと感じる人もいると思います。なぜ結婚しなければならないのか、男も女も真剣に考え始めたのだと思います。考えざるを得ない程、余裕がなく切実な問題になってきたのです。

雇用は不安定で、年金なんてもらえるのか当てにならない。長寿で夫婦そろって看病し合う老後になるかもしれない。家族のためにひたすら我慢の人生だったのは、下流老人となり惨めな老後を過ごすためではなかったはず。本当に家庭を持つことだけが、幸せなのか悩みだしたのだと思います。

一昔前であれば、いつまでも独身なんて半端者と言われましたが、そんなことを言っている人は時代遅れ。子孫を残さなければならないという常識は、もうとっくにひっくり返されているのです。となると男と女しか愛し合う組み合わせは存在しないという概念も、ひっくり返る可能性が現代ではあると思うのです。もうどっちでもいいよと、さほど問題にされない時代がくるかもしれません。

ただの可能性ではありますが、何が起こるかわからない時代です。

投稿: | 2019年5月23日 (木) 21時13分

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