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2019年6月22日 (土)

おどす方も悪いけれど、おどされる方も!

「ホモセクシャルの歴史は、まさに忍耐の歴史ではなかったのでしょうか。
 
以前マンションに住んでいたときに一緒だった文化人類学を研究している先生に、しばらくぶりにお会いしたのです。ご主人は東大の社会学の先生で、その奥さん、僕の仕事も知っていてこんな話を聞かせてくれました。
 
 
  
アメリカの西部劇に登場してくるインディアンのスー族。闘争的なたくましい男たちを想像するけど、中には女性的なやさしい男たちもいたそうです。
 
戦いに出かければ当然、女たちを連れてはいけない。そうなればこのやさしい男たちを引き連れて、戦場に臨んだのでしょう。この男たちがよろこんでいたのか、耐え忍んでいたのかはわからないけれど、苦しい思いをしていたのでは。
 
日本の軍隊でも、そうした話を聞いたことはありました。
 
 
 
ある地方で妻子あるい堅い職業についている人が、夏休みなものだから奥さんが子どもたちを連れて実家に帰っての留守、こういうときに羽を伸ばすのは男である以上、仕方がないことでしょう。
 
映画館で知り合った若い男を我が家に連れてきてしまったのです。いまさっき知り合ったばかりのどこの誰だかわからない男、殺されてしまっても文句は言えません。
 
その夜はどんなにか楽しかったのでは。朝起きた時は、なんと若い男はもぬけの殻だったのです。そればかりか奥さんが茶箪笥に置いていった何万円かのお金もなくなっているではありませんか。
 
それだけですめば、あきらめもつきます。ところがどっこい敵もさるものだ。一流会社のエリートサラリーマンであることを名刺で知って、その日のうちに会社に電話がかかってきたのです。
 
「おれの舎弟分をよくも可愛がってくれたな、このオトシマエはどうしてくれるんだ。百万円よこしな!」
 
ふるえあがったサラリーマン氏は、すぐに編集部の伊藤のところまで電話をかけてきたのです。
 
こういうときは誰が考えたって警察の力を借りるより方法はありません。法治国家なのだから、当然のことと言っていいでしょう。そのための警察なのだから。
 
そこで僕の知っている刑事さんにお願いしたのです。サラリーマン氏と刑事さんが入念に打ち合わせをしておいて、お金を渡すところを逮捕してくれたので、やれやれというところでした。
 
犯人はなんとひとり二役で、本人が兄貴役も兼ねていたということです。脅す方はプロです。研究に研究を重ねているのだから、素人にはプロだか、素人だかの見分けはつきません。
 
今回の事件も一件落着で、めでたし、めでたしというところですが、僕が刑事さんを知っていたから、すぐに犯人を逮捕してくれたのです。
 
まったくコネのない警察に行って、果たして話をきいてくれるでしょうか。今回の場合は一流会社のサラリーマンであったことも幸いしたのかもしれません。
 
先日、こんな電話もありました。上野の映画館で、いい男に手を触れてしまったら、その男が怒って「どうしてくれるんだ」と、すごまれてしまった。急いで交番に逃げ込んで警官に話をしたら、その男も入ってきて最初に手を出したほうが悪いと言われ、五千円払って示談にしてしまったとか。
 
一流会社のサラリーマン氏、刑事さんはすぐに結果を報告してくれたけど、サラリーマン氏は、その後、なんの報告もありませんでした。」

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