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2019年6月 3日 (月)

なぜ結婚しなければならないの!

1996年(23年前)12月号に、ぼくはこんなことを書いている。
 
「東京に住むペンネーム(砂の舟)さんからの投稿で、30歳になる方だ。
 
先日、部屋の掃除をしていたら、古い写真や、思い出の品々が出てきました。幼稚園や、小学校時代のものです。母に手を引かれた卒園式の写真を見ていたら涙がこぼれてしまいました。
 
無邪気に照れ笑いをしている自分を見ていると、この時の自分は何を考え、どんな夢を見ていたのだろうと思ってしまいます。そして何かしら今、そして将来を暗示する愁いの表情もあるように感じてしまうのです。
 
小学校の遠足のときの写真もありました。髪が長くて女の子のようでした。楽しかった思い出もいっぱいあるのに、この時はいやな事を思い出してしまいました。
 
小学校の時の僕のあだ名は「女」でした。最初は「オカマ」だったんだけど、オカマは男っぽい人が女装をしているというイメージですよね。まるっきり女っぽい僕は、オカマじゃおかしかったのでしょう。
 
中学に入ってからは深刻な「言葉のいじめ」にあいました。休み時間には、僕のことをあるクラスメイトのひとりが、「あいつのは小せえぞ」「いや、割れめがあるんじゃねえか」クラス中、笑い声が響き渡りました。
 
仲のいい友達も、女の子たちも、みんな笑っており、ひとり硬直していた僕は、深く傷つきました。
 
 
 
『薔薇族』を知ったのは、それからず〜っとあとのことでした。実際に手にしたのは、さらにあとのことでした。
 
「人生薔薇模様」のコーナーでは、読者の方々のさまざまな心の傷や、悩みを知ることができて、いつもしんみりと読ませて頂いています。
 
社会に出て8年目、仕事もきつい上に親の心配している結婚問題を日に日に、うるささを増しています。
 
3歳年下の弟もこの秋、結婚して家を出て行きました。家に残るのは両親と、30歳になってしまった僕の3人。
 
カミングアウトしても、理解してくれるとは到底思えない厳格な親です。いったい僕はどこへ行くのでしょうか」
 
 
 
この30歳の人、その後、どんなことになったのだろうか。
 
無理やりに女生と結婚させられてしまったのか、それとも独身を通してしまったのか。
 
この時代の読者には、このような人が多かった。
 
女性と結婚してもうまくいかず離婚してしまった人。
 
なんとか努力して子供をもうけて人生を終えた人。
 
さまざまな苦労があった。
 
 
 
最近、長いコメントを書いてくれる人がいて、いいことを書いてくれている。
 
「私はゲイに対して、次第に偏見がなくなってくるとみています。
 
少子高齢化が問題になっていますが、経済的な要因とは別に、多くの日本人が気づき始めたこともあるのではないでしょうか。結婚して家庭を持ち、子供に教育を受けさせ、成人まで育て、家のローン返済のために己を殺して働く。それを良い人生だったと感じる人もいれば、結婚せず好きに生きた方が良かったと感じる人もいると思います。なぜ結婚しなければならないのか、男も女も真剣に考え始めたのだと思います。考えざるを得ない程、余裕がなく切実な問題になってきたのです。」(長文なので後略)
 
難しい問題だが、この方の言われている通りの時代になってきたようで、ぼくももう少し考えてみるつもりだ。

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