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2019年7月 6日 (土)

エイズを忘れてはいけない!

2018年6月には、初めてNHKの番組が『薔薇族』を取り上げてくれて、世の中変わってきたなと実感できたが、年号が「平成」から「令和」に変わって、6月25日夜9時から10時までの1時間番組で、NHK BS3チャンネルの「アナザーストーリーズ」に出演することができた。
 
タイトルが「エイズの衝撃・スターの告白が世界を変えた」で、評判が良かったようで、7月1日、夜11時45分から再放送もされた。
 
この番組を制作したのは、株式会社スローハンドというNHKの下請けのプロダクションで、ディレクターの天谷来翔君が一人で制作した。
 
若い人だから徳川夢声さんとか、中村メイ子さん、大女優の久我美子さん、内藤ルネさん、中原淳一さんのことなど全く知らない。
 
こんな若い人が今やマスコミも書かなくなった、過去の話になってしまったエイズの話を番組にできるのかと思ったが、それが素晴らしい出来栄えの感動的な番組になっていた。
 
我が家の狭い6畳の寝室兼仕事部屋で、カメラマンと音声の人と3人で取材に来て、ぼくは何時間もしゃべりまくった。
 
番組の内容を録画で孫の高3の男の子と一緒に見てくれたのは嬉しかった。
 
年号やアメリカでの出演者などを詳しくメモしたノートが、どこに置いてしまったのか見つからない。
 
最後の3分間だけのぼくの出演だったが、それでピッシリと番組を締めくくっていたので、ありがたかった。
 
 
 
エイズが日本に入ってくるというので、日本中が大騒ぎになった頃、帝京大学付属病院の松田重三先生が『薔薇族』の読者のために、特別の窓口を作ってくれて、エイズの検査をしてくれた。
 
感染しているのではと不安に怯えていた読者が、全国から板橋にある帝京大学付属病院の松田先生を訪ねてきた。
 
ぼくも歳をとったが、松田先生も歳をとられて、今では医学生に教壇に立って教えておられるようだが。エイズの話をしても学生たちは全く関心がないそうだ。
 
そんな時に「エイズの衝撃」を報じたこの番組の意義は大きい。ディレクターの天谷君、カメラマン一人を連れて海を渡り、アメリカのニューヨーク、ロサンゼルスと、現地で通訳を雇って、エイズに怯えたアメリカの様子を当時の医師たちを訪ねたりして、よくぞ取材したものだ。
 
当時のアメリカは同性愛に対する偏見が強い時代で、ハリウッドで人気が一番高かった、女性にも男性にも愛されたスターのロックハドソンがゲイであることを隠し通して、仕事を続けたが、筋肉隆々の肉体を誇るスターがエイズに感染して、瘦せおとろえていく姿はあわれだった。
 
ついに隠しきれなくなって、エイズであることを告白したが、それは同性愛者であることも世間に公表したことにもなる。
 
エイズであることを大スターが告白したことが、世間の関心を集め、相手役の大女優エリザベス・テイラーが、慈善事業を始めたりしたので、エイズの進行を止める薬なども開発されるようになってきた。
 
アメリカの話ばかりで、番組は終わってしまうのかと思ったら、最後の3分間、突然下北沢の街を杖をついて歩く、ヨタヨタの老人の姿(ぼく)が映し出され、狭い仕事部屋でしゃべった話で、番組の最後をピッシリと締めている。
 
我ながら見事だ。
 
日本にアメリカからエイズが入ってくるというので大騒ぎになった時代、エイズを防ぐ役割を果たした『薔薇族』の活躍は褒められていいのでは。
 
今度は日本だけの話で番組を作ってもらいたいものだ。
 

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コメント

不特定相手との性交渉可能施設(専門サウナ、ヤリ部屋、その他)の広告のページが、エイズを拡大した可能性はないですか?

投稿: | 2019年7月19日 (金) 02時28分

不特定相手との性交渉可能施設(専門サウナ、ヤリ部屋、その他)の広告のページが、エイズを拡大した可能性はないですか?

投稿: | 2019年7月19日 (金) 02時26分

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