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2019年7月15日 (月)

「小笹寿司」のカウンターで知り合って!

以前75年も住んでいた我が家のすぐそばに江戸前の寿司店「小笹寿司」があった。親父さんは変わり者で、気に入らないお客をいびるので有名だった。
 
親父さんが60歳の還暦の年に、親父さんから相談を受けた。それはとんでもない相談で刺青を体に彫りたいというのだ。
 
ゲイのことならなんでも知っている『薔薇族』の創刊以来の相棒の間宮浩さんにこの話を伝えたら、東映の大スターの体に、マジックで刺青を描いた人を知っているというので、お願いしてきていただいた。
 
我が家の座敷で何時間もかけて、金太郎の鯉の滝登りの絵を見事に描いてくれた。親父さん、その出来栄えにすっかり喜んで六尺褌姿でモデルにもなってくれたので、『薔薇族』にも掲載した。
 
そんなご縁があったので、ぼくにはよくしてくれた。そのカウンターで横に座っていた高平哲郎さんご夫婦と、近所に住んでいたこともあって親しくなった。
 
NHKホールで7月に毎年開催される「パリ祭」故石井好子さんが主催していて、今年で57回になる。
 

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毎年、チケットを2枚送ってくれる。元気な奥さんで犬を10匹も飼っていて北沢川べりを散歩しているので、よく出会い立ち話もした。奥さんタバコ好きなので、ぼくの女房と一緒に休憩中にホールの扉の外で、タバコを吸っていた姿が思い出される。数年前に突然亡くなられたようだ。犬のために群馬県の方に移られてからのことだ。
 
7月7日の日曜日、親しいクミコさんが登場する日のチケットを送ってくれた。中央の前から5列目のいい席だった。
 
高平哲郎さんが演出をされるようになってからなん年ぐらいになるだろうか。
 
1部、2部に分かれていて、1部の出演者だけでも19名、2部が17名、これだけの出演者が次から次へと出てきて歌うのだから、変化をつけなければならない。
 
僕らはシャンソンが好きなので、高平さんが演出をされる前から「巴里祭」を聞きに行っていたが、ただ次から次へと歌手が登場するのに変化がなかった。
 
さすがは高平哲郎さんの演出は見事だった。舞台がガラリと変わっていた。
 
最初の頃は彫刻家の朝倉文夫さんの長女の舞台装置家の朝倉響子さんが担当して、迫力のある舞台装置を作り上げていたので見栄えがした。
 
最近の照明器具の発達は素晴らしい。1960年、ぼくの先妻の舞踊家ミカが舞台で踊っていた頃は、舞台照明家と呼ばれる人がいて、自ら手で照明器具を操作していた。
 
NHKホールの天井にぶら下がっている照明器具の数は数え切れないほどだ。歌手が次から次へ登場するが、その曲や、衣装なども考えて、すべてコンピュータに入力しているので変化をつけられる。それに発煙器具が備えられて、煙が出るので照明の明かりの線がはっきりとわかり、幻想的な効果もある。
 
歌手を曲の内容にあった写真の映像と照明だけで変化をつけてしまうのだから、大げさな舞台装置など必要なくなってしまっている。
 
今年の「巴里祭」のテーマは、94歳で昨年亡くなったシャルル・アズナブールという歌手であり、60本以上の多くの映画に出演された方の曲だ。
 
ぼくはこの方の映画も見たことがないし、その曲や、歌も知らないが、今回初めてアズナブールの曲を聴いて、聴いたことがある曲も多かった。
 
クミコさんの歌った「赤い風船」も良かったが、アズナブールという人、なんとなくゲイ出なかったのかと思った。

 

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高平哲郎さんも歳をとった

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