« 次回「文ちゃんと語る会」のお知らせ | トップページ | 同性愛は趣味ではない! »

2019年9月30日 (月)

話は古いけれど、いい時代だった!

「新宿駅には東口、西口、そして南口と会って東京に長く住んでいる人でもまごつくところである。そのうち南口は場外馬券に興味のあるお方のみいずれにご案内するとして、まず西口からご案内する。よくこんな話を聞く。
 
「西口でできたよ」
 
それほど西口にはチャンスが多い。駅の周辺はどこでもそうだが、小田急、京王、西武、地下鉄と国鉄の他にこれだけの私鉄を持つ新宿。
 
それらの入り口からはき出されて行き違う男たち。数には不足はないというものの、全てが良いとはお世辞にも言えない。その辺はあなたの鑑別にお任せするとして、私などはぼんやりと立って若者を見つめているだけで、1時間や、2時間は瞬く間に経ってしまう。全く色とりどりの男たちが通る。ぼんやり立っていると言っても、別に詩集を売っているわけではないから、多少は気になる男の顔と下半身は見せていただくことにする。
 
顔にも色々あるものだ。かわいい顔、すごい顔、気になる顔。面白い顔。綺麗な顔。汚い顔。もうどうにもならない顔などが動いている。いずれも急ぎ足が多い。遊び過ぎて遅れた時間を気にしながら歩いている男の子。おそらく家では教育ママが待っているのだろう。そうした家庭というものが背景にしっかりとあるような子に、心惹かれるのはなぜだろう。そうした子は、「僕これで帰ります。あまり遅くなるとママが心配するから」
と、お茶でも誘うものなら、きっとそう答えるだろう。と勝手に想像したりする。さっきから私のそばに立っている男の子のなんとルックスの良いことか。それにこちらをキラキラした目で見つめている。学生風のあなたの好きな角刈りですよ。スポーツシャツにVネックセーター。足によく馴染んだGパン。片手に2冊ばかり本を持っている。なかなかの美少年だ。チラチラとみられると、こちらも何か変な気がして、チラチラと見たくなる。何れにしても、タイミングよく、こちらから声をかけるべきだ。
 
私の方が年上だから、リードする立場にならなくてはいけない。あるご年配の方だが、「向こうから声をかけてきて、寝てくれと言ったら付き合っても良いと思うの」
 
そんなことでは、いつまで経ってもひとりぼっちだ。またチラリと見る。ちょっと腰をひねると、内股から膨らみかけてGパンがピタリと吸い付くようで、それがたまらない魅力だ。
 
「よくこの辺りに来るの?」とか、猫なで声で、「誰か待っているの?」と言ってキッカケを作れば良いのだ。口の中で何度も、繰り返し練習してもなかなか言葉になって出てこない。カラカラと喉が渇くのがわかる。どうして私は気が小さいのだろうと、ただただ気持ちが焦るばかり。
 
急に男の子の表情がほぐれると、私の方に近づいてきた。私の背後から彼女が駆け足でやってきたからである。
 
いい男の子の待ち合わせには、必ず彼女がやってくることになっている。これは鉄則といえば言えるけど、そんな時の惨めな気持ちは経験者じゃないとわからない。
 
彼女側から言わせれば。いい男は必ずホモが連れて行ってしまうと、週刊誌に発言していた女の子もいたけれど。」
 
 
 
話が何もかも古いな。54年も前の話だから仕方がないさ。馬鹿らしくて読んでいられないかもしれないけど。
 
彼女が待ち合わせ場所に待っているのに、なかなか現れない。あのジリジリした気落ち今の若者にはわかるまい。遅れてやってきた彼女の姿を見た時の気持ち、嬉しかった。
 
間宮浩さん、藤田竜さんに追い出されてしまった。親分は二人いてはダメなのだ。

|

« 次回「文ちゃんと語る会」のお知らせ | トップページ | 同性愛は趣味ではない! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 次回「文ちゃんと語る会」のお知らせ | トップページ | 同性愛は趣味ではない! »