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2019年9月16日 (月)

54年も前の新宿の街は!

『薔薇族』3月号(No.16・昭和49年刊)は、間宮浩の」特集号になっている。グラビアの写真も間宮浩が撮影した男たち。ルポ・新宿コレクション・間宮浩の電話相談室・間宮浩さんという人・間宮浩さんの小説・夢の時間
 
こんなに間宮浩さんに活躍されては、藤田竜さんにとっては面白くない。親分はひとりでいい。間もなく間宮浩さんを竜さんは追い出してしまった。しかし、当時の新宿の話は、今となっては貴重だ。長い文章だが一部を紹介したい。当時の新宿の街の匂いが漂ってくるようだ。
 
 
 
「もう新宿に住み着いて10年になろうか、窓を開ければ、東京タワーとホテルプラザが見えて、ときどき空気の澄んでいるときには富士山が見える。そして見下ろせばゲイ・バアの看板も見える。富士山にはゲイ・バアの看板がよく似合うだろうか。
 
新宿とはどんなところか、まだ新宿を知らない方々のためのガイドを承る次第である。
 
新宿とはの質問には東京の第二の副都心で、人口何万と答えるより、眠らない盛り場、と答えればいい。盛り場とは金を持っている人間が、金を落としに来るところと思いがちだが、新宿は若者の街だから金のない人間の方が多く集まるようだ。
 
新宿駅の改札口で、切符と一緒に財布の中身を見せてもらえたら面白いのだけど。初めからお金の絡む話で申し訳ないが、どうか財布は毛糸の胴巻きにでも入れて新宿に来てほしい。
 
とりわけサウナに入りたい人は、必ず受付に財布は預けることだ。どこのサウナでも大きく張り紙がしてあって、貴重品は必ず受付へと書いてある。紛失は責任を持たないことになっている。もっと詳しく説明すれば、ロッカーの中は危ういですよということになる。
 
実をあかせば昨日、ロッカーの中に財布を入れておいて、私が盗まれたから、その体験談をお知らせしているわけである。金のない人間から金を奪う非情な街。新宿をまずお知らせしておきたいのである。
 
非情といえば、トルコ嬢(今のソープランド)が表に引きずり出されて、怖いお兄さんに髪を掴まれて、泣き叫ぶのを踏んだり、蹴ったりされている。
 
そばでトルコ嬢の父親が放心したように立ちすくんでいるところを見たが、誰も見て見ぬふりである。
 
また別の話。黒メガネのお兄さんが交番に助けを求めて、逃げ込んでくる。それを追いかけて、もっと怖いお兄さんが、ドスを持って交番に入ってきても、丁度、電話中のおまわりさんの周りを逃げ回って、二人とも雑踏の中へ走っていった。当のおまわりさんはといえば、長電話の続きである。いったいどうなっているのやら。
 
さあ、毛糸の胴巻きをして、しっかり財布を身につけた人だけをご案内しましょう。つまり何ですよ、角刈、筋肉質、スポーツマンタイプの男たちのいるところを。そしてホモをやっているホモでない男のいるところですよ。青い鳥のチルチル。私はミチルということで……」
 
 
 
この話は今から54年も前の話。新宿も様変わりして今では誰もが安心して歩ける街、明るい街になっている。怖いお兄さんもいない平和な街だから、安心して地方の方もお出かけを。
 
新宿二丁目も15年ぶりにいってみたけど、建物もビルが増えて、今ではゲイの人たちの街とは思えない。女性もひとりで来ても安心な街に変わっていた。
 
あの薄汚いハッテン場だった小さな公園もすっかり整備されて美しい公園になっていた。

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コメント

間宮さんをメインにしたのは、逆に藤田さんを追い出そうとする伊藤さんの計画だったのかな(笑)
実際、一時、藤田さんは身を引きましたね。

投稿: | 2019年9月18日 (水) 08時51分

藤田さんが間宮さんを追い出したいきさつの詳細を聞きたいです。
事実は小説より奇なりと思います。

投稿: | 2019年9月17日 (火) 19時05分

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