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2019年10月19日 (土)

読者の教師から『薔薇族』は有害と!

『薔薇族』は読者からの雑誌への批判の投稿でも載せていた。そんな批判の投稿などボツにしてしまえばいいのだろうが、ぼくは投稿欄の「人生薔薇模様」の欄に載せ、それに答えている。名古屋市のKさんからのものだ。
 
「有害な雑誌『薔薇族』」と題して。昭和49年3月号(1974年・今から45年前)に。
 
「読者の一人として、また一人の田舎教師として、特に不快で苦々しく思っていることを述べさせていただきます。
 
どうしてこんなにまでして、学校やスポーツクラブを男色と結びつけなければならないのか。私は約18年間、公立の中・高校に奉職し、また各スポーツクラブの直接の指導者として、若人と共に生活をともにしてきた者です。
 
生徒ともに時には喜び、時には涙を流してきました。御誌の小説(大変失礼かもしれませんが、内容は極めて愚劣である)に書かれていることは一度だって起きたことはないと断言できます。
 
スポーツに熱中している生徒は高校生になってもマスターベーションのことを知らないほどに純粋です。発表された小説は、「これでもか、これでもか」というように内容、表現が決まっている。あるのは動物的変態情欲のみである。事情を知らないヤングたちが読んだら、学校のスポーツクラブは本当の男色的発生場所であると思うでしょう。
 
夏になると学校の垣根ごしにカメラを向けている若者を時に見かけることもあるが、はっきりと少年たちの裸体を追いかけています。
 
私は読者として、教師として、学園と関連したものは、たとえどんなフィクションであるにせよ、載せないでもらいたい。最新号には「高校生のつどい」などあったと発表されたが、反吐を吐く思いがする。
 
御誌ははっきりと成人向けのものであって欲しい。表紙にうたって欲しいと思います。現在の私の気持ちとしては、変態性欲を助長するきわめて有害な雑誌として、警視庁風紀係に訴えたい気持ちでいっぱいです。今後の編集を特に考えていただきたいと思います。」
 
「編集部より批判にこたえて」と題して2ページも使ってぼくは答えている。とても長くて全文は載せられないが、要点だけを書いておく。
 
「Kさんは最初に自分は読者であると言われています。読者でない女好きの先生がたまたま『薔薇族』を読まれて、これはけしからんとお考えになってのお手紙なら、一応はご意見として伺うことはできます。しかし、読者のひとりとしての先生のご意見なら黙っているわけにはいきません。(中略)
 
この頃の学生たちが一番、勢力の強い時でもあり、セックスを抜きに考えることはできないでしょう。
 
文通欄での呼びかけを読んでお分かりと思いますが、相手への希望をほとんどの人が「スポーツ刈りで筋肉質で、運動部の学生のような」と呼びかけています。大部分の読者は、そういう若者を友人にしたいと願っているのです。
 
運動部の学生がしばしば小説に登場します。それは読者の理想像なのだから、登場するのは当然のことです。
 
ぼくは男と女のセックスを描いたエロ雑誌と違って、青少年が『薔薇族』を読んで女好きの少年が男好きになってしまうことがないだけに、ある意味でぼくは安心しています。男好きの人しか読まない雑誌だからです。『薔薇族』の読者が理想とする逞しいスポーツマンに憧れる、そしてスポーツマンが登場する小説を載せるのは当然でしょう。」
 
この先生はご自分もゲイであるから『薔薇族』を読んでいるわけで、ご自分の欲望はどう処理されているのか、どんな男性が理想なのかわからないが、中・高生が理想でなく年配の男性が好みであって欲しいものだ。

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