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2020年2月29日 (土)

ご自由にお持ちください!

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長さ20センチ、金属の真鍮銅と亜鉛との合金で作られたものだ。なんでこんなもの、どこで購入したのかも忘れてしまっている。
   
丸い輪っかが取り付けられているから、これは紐でぶらさげて、体につけていたものだろう。
 
何に使ったものかを今時の若者は知る由もない。こんなものを使って商売している人は今はいないから。
 
太平洋戦争が始まる前、ぼくが小学生のころは、いろんな物売りがいた。リアカーや、自転車の荷台に木箱をつけて、豆腐を売りにくる豆腐屋さんが、吹き鳴らすラッパなのだ。
 
ぷ〜うっと吹くと、すごい音が出る。その当時の家のガラス窓は、今の頑丈なガラス窓と違って室内にいても、外で吹き鳴らすぷ〜うっという音を聞き取れる。豆腐屋さんが来たなというのがすぐわかるから、お皿を持って外に出て豆腐屋さんに声をかける。
 
朝早く「なっとう、なっとう」と叫びながら、売り歩く納豆売りのおばさんや、少年もいた。わらに包まれた納豆だ。
 
新聞配達のおじさんは、巾の広いひもで重い新聞をかかえて、徒歩でくばっていたのだから大変な重労働だ。新聞を取っていない家なんてなかったから。我が家は朝日、読売、毎日、東京新聞と親父は購読していた。
 
新聞配達人は小気味いい、ピューっと音を出して、ポストに投げ入れる。あの音は今でも脳裏に残っているが、なんのためにピューっと新聞をしごいてポストに投げ入れたのか意味はわからない。かっこいいところを見せたかったのかも。
 
豆腐屋のラッパはおそらく町工場みたいなところで職人が手作りで作っていたのだろうが、よくできている。骨董屋で探しても今では見つけられないだろう。
 
ぼくは手許に寝るときも置いている。それは夜中にからだの具合が悪くなったりした時に吹き鳴らして、となりの部屋で寝ている女房に助けを求めるためだ。おかげさまでいびきはかくようだが、元気なので女房を呼ぶためにつかったことはまだない。
 
ぼくの住んでいる2階建の3LDKのマンションの家主さんは、江戸時代からこの地に住んでいる名主さんで、江戸時代に建てられた赤門は保存されていて、世田谷区の重要文化財に指定されている。見事な彫刻がほどかされていて見るものを圧倒させる。
 
近所の住宅はお金持ちが住んでいる。元総理大臣の竹下登さんの家もある。新築になったわが母校、代沢小学校から淡島通りへ抜ける道は裏通りで車は通るが、人通りは少ない。ぼくはその通りを歩いて、下北沢の駅前のスーパーオオゼキに買い物をかねて、運動のために杖をつきながら、通る人にみんな追い越されながらも、ゆっくり歩いている。
 
たまにだが玄関先にダンボールに入れられた不用品なのだろう、「ご自由にお持ちください」と張り紙がしてあって、いろいろなものが置かれていることがある。
 

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そのなかから役に立ちそうなものを頂いてきて、机の上に載せている。時計はよく置き忘れることがあるので、腕からはずすとこのガラスの器に置くようにしている。
 
ガレーの作品の350万円もする花瓶を「なんでも鑑定団」に出品したりしたこともあるぼくが、なんという変わりようだと思うだろうが、こんな生活も楽しいものだ。
 
フリーマーケットで大きな貝殻をいくつも500円で買ったり、何百円かで珍しいものを見つけたりで、ぼくの机の上はお宝でいっぱいだ。

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