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2020年6月 6日 (土)

めだたない庶民の暮らしに目を向けて!

「あの酒場どうしているだろう」(4月24日朝刊)というタイトルで、朝日新聞の編集委員、小泉信一さんが長い記事を書いている。「文化的空間」「街の止まり木」に誠実な補償をともと「しばらくの間、休業します」と貼り紙をして店を閉じている、小さな酒場に小泉さんの目が。

 

小泉信一さんはめだたない庶民の暮らしにいつも目を向けている記者だ。30年以上も前のことだったろうか、朝日新聞が初めて新宿2丁目のこと、『薔薇族』のこと、ぼくのことを記事にしてくれた最初の記者だった。

 

それからのお付き合いで、先妻の舞踊家、ミカとの汽車の中での出会いから、33歳の若さで風呂場で酸欠死してしまったまでの15年の暮らしを書いた『裸の女房』を出版した時も、大きな記事にしてくれた。

 

16年前に『薔薇族』が廃刊になった時、『薔薇族』廃刊と朝日新聞に報じてくれて大反響をまきおこした記事を書いてくれたのも小泉信一記者だった。

 

小泉さんが『週刊朝日』に連載したエロ事師たちを書いた記事をまとめて一冊の本になった。朝日出版からの本なので社員だから印税はなしということだった。

 

書名もいつ出版記念会をやったのか、忘れてしまっている。築地の朝日新聞の本社の中のレストランでの祝う会で、早めに着いてしまったので、車内を見学させてくれた。

 

その椅子に座っている社員たちの数は多い。本社だけでも数千人はいるそうだ。こんなに多くの記者たちがいて、紙面に記事が載ることは月に一度でもあるのだろうか。

 

記者の数は2,300人でいいと思うけど、大きな組織を変えることは難しいようだ。そんな中で小泉さんは紙上に記事を多く書いている方なのだろう。

 

2020年4月28日の朝刊から始まって、「語るー人生の贈り物ー・厳しい今こそユーモアの底力を」と題して、演出家のテリー伊藤さんとのインタビュー記事を小泉さんが連載している。

 

10回で終わりだと思って、読後感を書いて送ってしまったら、小さく全15回と書いてあったのを見過ごしてしまった。

 

小泉さんの自宅の住所を知っているので、いつも記事を読むと読後感を送っている。そんな人いないだろうから、必ずお礼の電話をかけてくれる。

 

テリー伊藤さんって、いつもスタジオで帽子をかぶっている。ぼくが育った時代では、部屋の中では帽子を取るものだと教えられていたから、テリー伊藤さんの帽子姿は気になっていた。

 

テリー伊藤さんの帽子は、彼のトレードマークで何十種類も持っているそうだ。芸能人っていうのは、他の人と違ったファッションを心がけることが必要だから、テリー伊藤さんの帽子姿は理解できた。

 

ぼくは学生時代にアルバイトで、永福町にあった朝顔園で働いたことがあるだけで、社員のいない親父ひとりの「第二書房」でどこにも勤めたことがなく、今日に至ってしまった。

 

テリー伊藤さんが演出家としてテレビによく出演するようになるまでは、すし職人の見習いになったりと、苦労をしたようだ。

 

テリー伊藤さん、兄が3人、姉が1人とあるから、末っ子ではないだろうか。『薔薇族』的な目でみれば、お母さんはしっかりした人のようだし、母親とのかかわり合いは強かったのでは。

 

奥さんがいるのかは記事にはふれていないが、いるいないはとにかくとして、神経は繊細で心の優しい人ではないかと思われる。そして感性も豊かな人ではないかと。

 

コロナの記事と広告ばかりで読むところがない。小泉さんの記事には心が救われた。

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