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2020年7月 4日 (土)

え? この話、今の?

2020年6月16日の東京新聞夕刊の社会面トップ記事、「同性愛暴露 心に深い傷」の大きな見出しを見て、「えっ、今の話!」と心の中で叫んでしまった。

 

これではぼくが1971年(今から49年前)に『薔薇族』を創刊した頃と、変わりがないではないか。

 

「同性愛は異常でも、変態でもないのだから明るい太陽の下を堂々と歩こう!」と、叫び続けてきたというのに……。

 

その時代、同性愛の人を「気持ち悪い」と思っていた人たちにも少しは理解されてはきたが、ひとつの差別や偏見を取り除くには、長い時間がかかるということを思い知らされた。

 

この記事を読んでぼくは無力感を感じてしまう。

 

「これから先、自分のように苦しむ人が出ないように」。職場の上司に同性愛者だと暴露(アウティング)されて精神疾患になった20代男性。勤務する保険代理店がある東京都豊島区に12日、アウティング禁止を定めた区条例に違反するとして、事業者への指導を求めた。

 

表に出る被害は「氷山の一角」と言われる。「セクシュアリティ(性のあり方)を暴露されることがどれだけ人を傷つけるか、一人、一人に考えて欲しい」と話す。(奥野斐)」

 

「男性は13歳ごろから同性が気になるようになり、同性愛者だと自覚した。誰にも打ち明けられなかったが、社会人になり暮らしている自治体で、同性カップルを公的に認める「パートナーシップ制度」が始まったのが転機になった。パートナーと制度を利用し認定された。家族にも話し、親しい友人にも伝えられた。

 

昨年5月、就職の際に勇気を出して上司に伝えた。数ヶ月後、同僚の女性から無視されたり、避けられたりしていると感じるように。飲み会で、女性から男性の性的指向を女性に教えていたと告げられた。理由を問いただすと、上司は笑いながら「一人ぐらい、いいでしょ」と言ったという。

 

頭が真っ白になり、その場から消えてしまいたいと思った。

 

「あまりにも軽かった。人を信用できなくなった」。不安な気持ちを抑えて出社したが、他の人にも広がっているのではないか、周囲からどう思われているのかと怖くなり、出勤できなくなった。

 

男性の勤務する会社代表は、上司が話したことは認めつつも、「一部認識の違いがあった」とし、現在話し合っていると説明している。」

 

この男性、パートナーもいるし、パートナーと制度を利用し認定されているという。家族にも話し、親しい友人にも伝えられたと、そこでやめておくべきだった。

 

この男性、20代のようだし、就職した会社の上司にゲイだということを告白したら、どうなることかということぐらいわかりそうなものだ。

 

一昨年だったか上智大学の学生が友人にゲイだということを告白したら、その友人が仲間に喋ってしまったので、それを気にして屋上から飛び降り自殺してしまった事件があった。

 

大きく報道されたので、この男性も知らないわけがない。

 

ぼくは世間の人が全て同性愛を理解しているとは思えない。家族や、親しい友人が理解してくれたので、就職先の上司にもと思ったのは甘かった。

 

ぼくはカミングアウトするのは、今の世の中ではデメリットの方が多いと考える。カミングアウトはまだまだすべきではないだろう。

 

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