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2020年12月21日 (月)

空港まで薔薇の花束を抱えて!

アメリカのロサンゼルスに渡って、25年にもなるという日本人。その相棒はイタリアからの移民の背の低い男、若い頃は航空会社で仕事をしていたという。

 

彼らとどう知り合ったのかは、まったく覚えていない。彼らと出会わなかったら、ぼくら夫婦がロスのゲイパレードに、オープンカーに乗って参加することはなかった。それも3回も。

 

サンフランシスコのゲイパレードにも。当時の黒人の知事から、ぼくの仕事に対しての表彰状をいただいたこともある。日本ではぼくのゲイの人たちへの働きなど、ほめてもらうことはなかったのに。

 

彼らがなんの税金かわからないが、払わないと刑務所に入れられるというので、女房が350万も貸したことがあった。2、3度は数万円振り込んできたが、あとはそれっきりだ。彼らと出会わなかったら、アメリカのゲイパレードに何度も参加したりできなかったと思えば仕方がないか。

 

ロスの昭和天皇も泊まったという名門のホテルに何度か泊まり、ラスベガスにも連れていってくれた。

 

美輪明宏さんも彼らの案内で、ロスに行ったこともある。イタリア人の男は文章を書くことがうまくて、アメリカのゲイの情報を『薔薇族』に何度も寄せてくれた。相棒が翻訳してれて。高い原稿料になってしまったが仕方がないか。

 

空港まで薔薇の花束を持って、出迎えてくれたので助かった。車であちこち連れて行ってもくれたし、メキシコの国境沿いの街、古いホテルもあって、落ち着いたいい街だった。

 

日本人はガンで亡くなり、イタリア人がその後、どうなったかは不明だ。

 

彼らに感謝しているのは、モーリスさんという、ゲイの指導者を紹介してくれたことだ。ウェスト・ハリウッドというゲイの人が8割ぐらい住んでいるという、人口、4万人ぐらいの街。そこの広い道路で、毎年、ゲイパレードが催される。道路に面しているお店は、ゲイの人が営業しているので、センスのいいお店ばかりが、ずらっと並んでいる。

 

そこに集まる男たちも、ボディビルで鍛えた人たちなので、そのたくましさは見事だ。カメラを向けても、どの男たちも自慢の肉体をほこらしげに撮らせてくれる。

 

彼らに紹介されて、ウェスト・ハリウッドの市庁舎を訊ねたが、市長をはじめ議員も4、5人しかいない。日本みたいに小さな村役場に議員が10何人もいるということはない。

 

『薔薇族』と同じようなゲイマガジン『フロンティア』のオーナーであり、編集長であるロバート・グレイグさんと恋人のフランス人と出会うことができた。

 

オーナーの家に招待されたことがあったが、30代のフランスの恋人は、料理が上手で、アメリカの料理は量ばかり多くて、おいしくないが、フランス料理をフルコースで、ご馳走してくれた。その味は見事だった。

 

英語などしゃべれなくても、目を見ていれば通じると言ってくれた。このお二人を女房の古里、弥彦村の「ロマンの泉美術館」に招待したことがあった。

 

芸者さんを何人も招いて、ホテルで宴会をひらき、よろこんでくれた。なんとこのお二人もエイズで亡くなってしまった。

 

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お二人ともエイズで亡くなられて!

 

お墓参りに翌年、うかがったが多摩墓地なんてものではない。公園墓地でハリウッドのスターたちの眠るお墓もあり、お花が絶えることがない。お姉さんは高校の教師を長いこと務めていた方で、上品な方だった。

 

日本人でゲイパレードにオープンカーに乗って参加した人はいない。いい思い出になっている。

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