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2021年3月 6日 (土)

みんなに支えられて生きている!

「ひとりで走るより、ふたりで走る方が」(1997年『薔薇族』9月号・No.296)

 

568頁というぶ厚い『薔薇族』広告の目次をつけるぐらいの広告だらけ。営業活動などまったくしないのに、スポンサーのほうから広告を入れてほしいという電話があって、毎月増えるばかり。それに広告の効果が抜群だというのだから、ありがたい雑誌だった。

 

月刊『文藝春秋』よりも厚くなってしまったのだから驚きだ。経費として落とせないので、毎年、車ばかり乗り換えていたが、それでも税金ばかり取られてしまう。

 

過ぎてしまったことは、今、考えてみても仕方がない。新宿に「伊藤文学の談話室・祭」をオープンさせ、少しでも税金を少なくしようと思ったのに、それが大盛況で利益は増えるばかり。税務署から表彰されてしまったのだから皮肉なものだ。

 

ペンネーム「HEART AND SOUL」君の詩。

 

  まだ寒い夜

  君と初めて出会った

  体だけを求め合う日々の中で

  心だけがひとり走りして

  君を求めに

  ゆっくり流れる会話の中で

  ときどき見える君のはにかんだ横顔が

  僕の心をくすぐる

  初めての夜

  唇の柔らかさに包まれながら

  朝まで抱き合っていた

  いつしか聞こえる君の寝息に

  包まれながら

  このまま時が止まって

  ずっとふたりでいられたら

  何もいらないよ

 

  初めての朝

  君を駅のホームまで見送って

  そのまま家に帰った

 

  今までいつもひとりだった

  季節は変わっても

  僕だけ立ち止まってる気がした

  君と会わない日々

  今までより寂しいけど

  今 風を感じられる

 

  僕たちの思い出は少なすぎる

  これからいろんなことがあるだろうけど

  いつも一緒にいようよ

  ひとりで走るより

  ふたり走るほうが

  きっと楽しいよ

  君を大切にするから

 

 

愛する人ができたよろこびが素直に伝わってくる気持ちのいい詩だ。読者はロマンチックな人が多い。詩を投稿してくれる読者が多いのは当然なことだ。

 

ぼくも詩が好きなので、多くの読者の詩を誌上に載せてきた。

 

「ひとりで走るより、ふたりで走るほうがきっと楽しいよ」と言いきる。それでもどこか不安なんだろうな。

 

ぼくは大学生活も同じ世田谷区内だったのでひとりで下宿生活をしたことがないので、ひとりでいることの寂しさを本当のところ実感できない。よかったのか、悪かったのか。

 

今でも89歳になって女房と、次男夫婦と19歳の孫の大学生との5人暮らし。この3月19日の誕生日で89歳。みんなに支えられてなんとか元気で暮らしている。ありがたいことだ。

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