来年はぼくは90歳(卒寿)に!
あと少しで新しい年をむかえることに。ぼくもなんと89歳なので、年が明けて3月19日には卒寿(90歳)になる。
まわりを見渡したら、友人・知人はみんなこの世を去り、生きているのはぼくだけになってしまった。あと何歳まで元気で生きていられるのだろうか。
寝込んでしまって生きているのはつらい。元気で生きていたい、ボケずに。
それなりに運動もしているし、休み休みだが手押し車を押して、駅の近くのスーパーに買い物に行くのが楽しみだ。
くたびれると路上の片隅に手押し車を椅子にして休んでいるが、歩いている若者たちは誰もぼくのことを知らないから、平気な顔をして休んでいる。
今は南口商店街は表通りだけでなく狭い路地にも店が立ち並んでいる。その路地に面して質屋さんがある。
女房の古里・新潟県の弥彦村に、平成5年に「ロマンの泉美術館」をオープンさせたが、そこに展示しているのはエクスリブリス(蔵書票)という小さな印刷物だ。ぼくは蔵書票をコレクションしていて、額装して展示していたが、小さな絵なので虫眼鏡が必要だ。質屋さんに大きな虫眼鏡が売っていたので、それを大量に購入して美術館の玄関先に置き、お客さんに鑑賞してもらえるようにした。
この質屋さんで買った腕時計(裏に「フランク三浦」と書かれている)文字盤が大きいので観やすく愛用している。たしか4千円だった。
女房と結婚して50年にもなるので、その質屋で記念にプレゼントしようと思って腕時計を買い求めたが、1万円もしなかった。正規の値段は10万円はするようだ。その質屋さんも店じまいすると貼り紙がしてあった。お世話になった質屋さんなのでさびしい話だ。
あと数日で年が変わる。来年はどんな年になるのだろうか。ぼくも90歳を迎える。いい年になってもらいたいものだ。
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