2009年12月19日 (土)

挫折乗り越え出版した本が朝日に!

 今年の日本シリーズで優勝した巨人軍の阿部捕手がお立ち台の上で「最高で〜す!」と叫んだ、あの気持ちが僕にも当てはまる。

 1970年(昭和45年)の1月11日、33歳の若さで酸欠死してしまった先妻の舞踏家、ミカ(本名・君子)。あれから39年の長い年月が流れ過ぎている。

 マスコミに多くの話題を提供したミカが亡くなった時、週刊誌やスポーツ紙がその死を報道してくれた。

 それらを読まれた女流作家の丸川加世子さんが、ミカのことを小説にしたいという申し入れがあり、日記、写真、週刊誌などの切り抜き帖などをお貸しした。

 仙台の七夕祭りに行く超満員の夜汽車の中でのミカとの出会いから事故死するまでの15年間を何日もかかって話をした。

 1971年(昭和46年)の8月1日発行の『小説現代』(講談社刊)に、「被虐の舞踏家」というタイトルで掲載された。

 その後、1周忌も待たずに再婚し、日本初の同性愛誌『薔薇族』を創刊させたことで忙しさにまぎれて、丸川さんに資料をお貸ししていたことなど、すっかり忘れてしまっていた。

 しかし、ミカにとっては作品の芸術性よりも「裸」ということだけに、マスコミのスポットが当てられてしまったことを気にして、なぜ、裸で踊るのか、なぜ、性をテーマにした踊りを創作するのかということを世の中の人に訴えたかったに違いない。

 それができるのは僕しかと思うと、なんとしても本として残しておきたいという思いがつのるばかりだった。

 なんとすっかり忘れていた丸川さんにお貸ししていた資料が数年前に戻って来たではないか。まさにタイム・カプセルのふたを開けるような思いだった。

 しかし、それからが僕にとって、次から次へと多くの試練が待ち受けていた。『薔薇族』の廃刊、左膝の人工膝をつける手術。75年住み慣れた家と土地を信用金庫にとられての狭いマンションへの引っ越しと。

 6畳2間だけの狭いマンションでは、机に向かって原稿を書いているすぐそばに女房が座っている。

 女房の久美子が知らんぷりしてくれていなければ、この本は生まれなかった。世界大不況の中、ネットの出現で、今や出版界は苦境に追い込まれている。2社に断られ、やっと彩流社が出版を引き受けてくれたが、初刷りはたったの2000部だ。

 6月に出版され、共同通信社文化部が、すぐさま僕の写真入りでインタビュー記事を全国の有力地方紙、30紙に配信してくれたというのに、ほとんど反響がなかったそうだ。

 朝日新聞社会部の小泉信一記者、10年ほど前に、初めて『薔薇族』を紹介してくれた人だ。小泉さんは人情に熱い人で、下町の売れない芸人などを記事にしたりしている。著書に『東京下町』(創森社刊)があり、最近、朝日新聞出版から『お〜い、寅さん』(本体900円)も出された。

 自ら志願して日本最北端の稚内におもむき、支局長を勤めるなどの変わり者だ。そこで記事にした高倉健の話を読んで、朝日新聞の社長さんが感動して小泉さんに電話をかけてきたそうだ。

 小泉さんは自分が書いた『裸の女房』の記事のゲラ刷りを読んで、涙を流したと電話をかけてくれた。短い文章の中に、全身全霊をこめて書く。心のこもったいい記事を書く記者は少ない。そんな小泉記者が記事にしてくれた僕は幸せ者だ。

 もう本は売れなくてもいい。朝日が記事にしてくれたということは大変なことなので、まさに「最高で〜す!」と叫びたいぐらいだった。。

 銀座のキャバレー「白いばら」での出版記念会、この不況のおりに、、大枚1万円の会費を払って集まってくれた多くの友人、知人たち。出席できないのにカンパしてくれた人たち。こうした僕を支援してくれる良き友人、知人たちがいる限り、いい仕事を残して多くの人たちの友情に報いたいと思っている。

★『薔薇族』の注文の方法は、郵便局で千円の定額小為替を作ってもらってお送りください。155-0032 東京都世田谷区代沢2-28-4-206 伊藤文学

399

★新しく『薔薇族』を置いてくれる古本店・「ビビビ」が下北沢にあります。〒155-0031 東京都世田谷区北沢1-45-15 スズナリ横丁1F・北沢タウンホールの筋向いです。読者好みの古書が沢山置いてあります。電話03-3467-0085です。

◆永遠のベストセラー「愛の潤滑液 ラブオイル」一度お試しあれ。

Nurnuru2 Nurnuru3

 

◆お求めはこちらから

◆ご感想・ご相談はこちらへbungaku@barazoku.co.jp

 

 

 

| | コメント (1) | トラックバック (1)

2009年11月 6日 (金)

オナニーから『薔薇族』へと!

 僕が『薔薇族』を創刊しようと思う、発想の原点になった本がある。今は亡き秋山正美さんの著書、『ひとりぼっちの性生活=孤独に生きる日々のために』(昭和41年刊・第二書房)である。

 この本のあとがきに、秋山さんはこんなことを書いている。

 「自分ひとりの性生活は、人類の歴史とともに実在していながら、地図の上にはいまだかつてのせられたことのない、不思議な大陸のようなものである。それ自体異常ではない性のあり方として認められる諸条件を持ちながら、自分ひとりの性生活は、とかく異常な生活の一部として、無視されたり、さげすまされたり、ゆがめられたりしてきた。」

 この時代に、オナニーのやり方を出す出版社は、僕しかいなかったに違いない。秋山さんはあちこちの出版社に原稿を持ち込んだが、どこも出してくれるところがなくて、僕のところに持ち込んできたというわけだ。

 わが第二書房は、僕ひとりだけの出版社だから会議を開く必要はない。僕が決断すればそれで決まってしまう。

 秋山さんは異性のことを考えながら、オナニーをしている人のために書いている。僕もそう思っていた。しかし、その反響は男のことを考えながら、オナニーをしている男からの手紙が多かったのだ。

 それから僕の発想はひろがっていき、『薔薇族』の創刊へと結びついていったのだ。

 青森県のH坊という、16歳の高校生からこんな手紙をもらったことがある。

 「みなさんは週にどれくらいオナニーをしますか?僕は週に7回ぐらい。やり方はごく普通、変わったことといえば、やるときは必ず素っ裸になることぐらいかな。
 でも、『薔薇族』を手に入れた日は大変です。その日、1日に8、9回、多い日には10数回も。考えられないと思うでしょうが事実です。
 この本の写真を見て、2回ぐらいまでは真っ白なのがドバッと、でも10回ぐらいになるとチョビッと。最後にはチンポが痛くなり真っ赤にはれます。
 この時にはもう、ゴムのようにフニャフニャ。快感よりも痛さの方が先にたつみたい。それでも最後までやり通すのです(何ごともこのようならばいいのですが)。
 でも愛せる相手がいないもん、しょうがないです。僕だって相手に口でされたいと思います。愛し愛されたいです。しかし、とても恐ろしいのです。
 男と男の出会いはすばらしいものでしょう。が、男と男の別れは、ただただつらく悲しいものなのでは? もし自分がそうなった時を考えると、とてもつらい・・・。今のところはオナニーで幸せです。やっぱり僕は異常なのでは・・・?
 オナニーをやった翌朝は、よく自分がホモであることを自覚し、そして誇りを持つように努めています。こうしないと自分を見失うかもしれない僕。最後にひとこと、ホモは異常ではない。」

 猿がオナニーを覚えると、死ぬまでやり続けると誰かに聞いたことがあったけど、オチンチンが真っ赤になるぐらいやり続けるとは。

 この時代には「ラブ・オイル」なんていうものが存在しなかったから仕方がないけれど、相手の男がいたってオナニーをしている人はいっぱいいるのでは。

 僕も学生時代、オナニーで悩んでいたから、それが『薔薇族』につながったということだ。

 人間の欲望って、年齢を重ねても終わりはない。だから生きていられるのかも。

★『薔薇族』の注文の方法は、郵便局で千円の定額小為替を作ってもらってお送りください。155-0032 東京都世田谷区代沢2-28-4-206 伊藤文学

399

★新しく『薔薇族』を置いてくれる古本店・「ビビビ」が下北沢にあります。〒155-0031 東京都世田谷区北沢1-45-15 スズナリ横丁1F・北沢タウンホールの筋向いです。読者好みの古書が沢山置いてあります。電話03-3467-0085です。

◆永遠のベストセラー「愛の潤滑液 ラブオイル」一度お試しあれ。

Nurnuru2 Nurnuru3

 

◆お求めはこちらから

◆ご感想・ご相談はこちらへbungaku@barazoku.co.jp

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月28日 (水)

ヤマジュンの未発表作品が本になるぞ!

 「ヤマジュン」旋風がネット上で、巻き起こってから、すでに6年が経過しているというのに、その人気は衰えることを知らない。

「ウホッ!!いい男たち」が「復刊ドットコム」から発売されたのが2003年の10月のことだ。

 定価が本体4800円+税というような、劇画の本では珍しいほど高価な本が、すでに版を重ねて6刷りにもなっている。

 この本には『薔薇族』誌上で発表された、すべての作品が納められ、35作品が掲載されているが、まだ未発表の作品が何作かあったのだ。

 3年前、地元のS信用金庫の借金の担保になっていた50坪の土地と家、75年も住み慣れていた僕の家だ。無惨にも家を明け渡すことになり、追い立てられるように荷物を片付けはじめた。

 親父の代から荷物をかなり処分したが、捨てられないものは、段ボールに詰め込んで何台ものトラックで新潟の金庫に運び込んだ。

 何作か未発表の作品が残っていることを記憶していたが、3階の金庫のようになっていた部屋の下積みになっていた中から茶封筒に入ったヤマジュンの作品を見つけ出したのだ。

 封筒の中には、16頁1作品の4作品が入っていたではないか。S信用金庫に家をとられなければ。永久にこの4作品は見つからなかったに違いない。

 ヤマジュン作品を毛嫌いする編集スタッフの「やめさせろコール」に負けないで掲載を続けていたら、ヤマジュンはまだまだ作品を書き続けていたに違いないが、今更悔やんでもどうにもなるものではない。

 それだけにこの残された4作品は貴重なものと言っていいだろう。

 10月末日に社名を「復刊ドットコム」と変えた会社から、この4作品を納め、ヤマジュンのイラストを使った「やらないかバンダナ付き」の「ウホッ!!いい男たち2・ヤマジュン・未発表作品集」が発売される。

 バンダナ付きの限定版は初版だけで、増刷したとしてもバンダナは付いていない。「復刊ドットコム」にアクセスして早めに注文してください。

 僕としてもこの本の出版は何とも嬉しい気持ちでいっぱいだ。

Photoやらないかバンダナ


★『薔薇族』の注文の方法は、郵便局で千円の定額小為替を作ってもらってお送りください。155-0032 東京都世田谷区代沢2-28-4-206 伊藤文学

399

★新しく『薔薇族』を置いてくれる古本店・「ビビビ」が下北沢にあります。〒155-0031 東京都世田谷区北沢1-45-15 スズナリ横丁1F・北沢タウンホールの筋向いです。読者好みの古書が沢山置いてあります。電話03-3467-0085です。

◆永遠のベストセラー「愛の潤滑液 ラブオイル」一度お試しあれ。

Nurnuru2 Nurnuru3

 

◆お求めはこちらから

◆ご感想・ご相談はこちらへbungaku@barazoku.co.jp

 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年10月10日 (土)

世の中、「NOHOHON」といきましょう!〜竜超君たちが作った話し合いの場

 30数年前、昭和7年に建てられた木造2階建ての家を取り壊して、鉄筋コンクリート造りの3階建ての『薔薇族城』を建てることができた。

 その建物の設計も、工事も世田谷学園の同級生が請け負ってくれた。工事を引き受けて売れた加藤君、ガンで亡くなったしまったが、余命半年と医師に宣告されてから、お客さんや社員に迷惑がかからないよに、すべてを整理してあの世に旅立ってしまった。

 9月24日の夜9時からのJNN50周年記念ドラマ「天国で君に逢えたら」は、05年、ガンのため38歳の若さで亡くなったプロウィンドサーファー、飯島夏樹さんが残した小説を基にドラマ化したものだ。

 千葉の南房総のガン治療センターに勤務する精神科医・野々上純一(二宮和也)が、末期ガンで余命幾ばくもない患者と話し合う場を作り、様々な患者の話し相手になるという感動的なドラマだった。

 『薔薇族』の読者とガン患者を一緒に考えるわけではないが、僕も読者と直接話し合える場として、新宿に「伊藤文学の談話室・祭」を作ったことがあった。

 ハッテン場やゲイバアなどに入れないような読者が、僕が経営している店ということで恐る恐るだが扉を開けて来てくれた。しかし、僕が毎日、店にいるわけに行かないという悩みがあった。従業員任せではどうにもならないことで止めることになってしまったが・・・。

 『薔薇族』の読者は気の弱い人が多く、どうしてもはけ口がなくて内向的になってしまう。うつ状態になってしまっている人にも出会うことが多かった。

 今の世の中、便利になってきて、パソコンを扱い、ネットで仲間を見つけることができるようになってきた。それでも若い人でネットを使えても、ネットを使って仲間を見つける勇気がない人もいるに違いない。

 僕の家には第二書房の時代から使っている電話がある。 古い雑誌を見て電話をかけてくる人がたまにいる。その人たちはかなり年配の人でネットなんて扱えない。話し相手が欲しいと訴えてくるが、今の僕にはどうすることもできない。一日、誰とも話をすることなく過ごしている老人もいるに違いないのだ。

 『薔薇族』の何度目かの復刊に尽力してくれた竜超君が、友人3人とお金を出し合って、東高円寺の蚕糸の森公園の前に、3階建ての2階、3階を借りて仲間との話し合いの場を作った。家賃は8万5000円で、4人で払っていくそうだ。

 「高円寺・NOHOHON」と名付けた話し合いの場だ。

 9月26日の3時から、僕がおしゃべりをする会が開かれた。竜君のブログだけで知らせただけなので、参加者は男3人、女1人の4人だけ。

 それでも僕は3時間も、山川純一君の話などをしゃべりまくってしまった。ここには山川純一君の「やらないか!」のTシャツ、復刊号の『薔薇族』や竜君の蔵書なども置いてあって売れるものと図書室のように見るだけのものとがある。

 毎週、土曜日には話し合いの場を作っているそうだ。月の最後の土曜日の3時頃から、僕も参加して話をしたいと思っている。

 竜君の蔵書で、昭和60年8月1日発行の「Pジャンク」という創刊号の雑誌が置いてあった。限定3000部とある。発行者は林宗宏さん、この人、確か「エロチカ」という雑誌を出していた方だと思う。驚いたのは、僕が経営していた女性だけのお店「リボンヌ」の広告が載っているではないか。僕がデザインした広告だと思うが、まったく忘れていたので「NOHOHON」というしかない。

Noho1
Noho2
Noho3

★『薔薇族』の注文の方法は、郵便局で千円の定額小為替を作ってもらってお送りください。155-0032 東京都世田谷区代沢2-28-4-206 伊藤文学

399

★新しく『薔薇族』を置いてくれる古本店・「ビビビ」が下北沢にあります。〒155-0031 東京都世田谷区北沢1-45-15 スズナリ横丁1F・北沢タウンホールの筋向いです。読者好みの古書が沢山置いてあります。電話03-3467-0085です。

◆永遠のベストセラー「愛の潤滑液 ラブオイル」一度お試しあれ。

Nurnuru2 Nurnuru3

 

◆お求めはこちらから

◆ご感想・ご相談はこちらへbungaku@barazoku.co.jp


| | コメント (1) | トラックバック (0)

2009年10月 3日 (土)

民主党の時代になって、児童ポルノの法案はどうなるのだろうか?

 ついに民主党が政権を取って時代が大きく変わりそうだ。児童ポルノの法案も、廃案になったままだが、民主党はこの法案を通すのだろうか。

 この法案を熱心に通そうとしていた自民党の女性議員も議員を辞められてしまったから、児童ポルノを所持しているだけで罪になるなんて法律は通らないのでは。

 取り締まることばかりを考えて、少年愛の人たちの実態を知ろうとしないで法律を作ることばかりを考えている人たちに、今度は十分に議論をしてもらいたいものだ。

 かつての『薔薇族』誌上で当時、58歳だった広田瞬一さんという方と僕は対談したことがあった。戦争にも従軍された方だから、もうこの世にはおられない方だ。

 ノンケ(ホモではない女好きの男)の200人を越す少年を愛したという方で、おそらく教師だったのでは。教師でなければこんなに多くの少年と出会えることはできないだろうから。その対談の一部を紹介してみよう。

 
 広田 投稿を読むと、中学生のときに先生にいたずらされて、それでホモになったという人がいるけれども、それは本人の勘違いだと思うんです。現に私は200人からの少年たちを愛してやって一人もホモになっていません。

 伊藤 やはり自分がそういう素質を持っていたからそうなったということなんでしょうね。

 広田 そう思います。それとどういうわけか、私はノンケの子、あるいはノンケっぽい子にしか興味がないんです。それで完全なノンケにしか手を出していないから、相手もホモにならなかった。今、お付き合いしている、といってもセックスのお付き合いではなく、単なるお友達の50歳ぐらいの方がいるのですけれども、この人は、この道に入って3年半なんです。ある日、若い子にやられて、それがこの道に入るきっかけだったというわけです。だけど私は「あなた、それは勘違いですよ。自分の旧制中学の頃を考えてごらんなさい」と言ったら、「ああ、そういえば旧制の中学時代に男の子に憧れたことがあった」と、記憶を取り戻しましたね。つまり素質があったんです。それが50年間隠れていた。

 伊藤 そういう人はいますね。

 広田 ええ、これは我々の宿命です。業(ごう)です。そういうものを持たないで生まれた人は、いくらセックスをしてあげてもホモにはなりません。もし、その人がホモになったとしたら、もともと素質があったのを知らずに過ごしていたということです。私の今までの体験からそう思いますね。

 伊藤 そうすると、やはり人間の業というより他に言葉はないですね。新聞などで公園で遊んでいる子供に、いきなりそういうことをしちゃったというようなことが報道されていますが、どう思いますか?

 広田 自分がホモでありながら、同じ人を変質者という言い方をするのはおかしいですが、それはもう異常、変態ですね。本当に少年を愛していたら、そういうことは絶対にできません。


 僕は、広田さんの言う通りだと思う。民主党の人たち、よく少年愛の人たちのことを理解した上で、法律を作ってもらいたいものだ。

Photo戦時中の幼年学校の生徒募集の絵はがき


★『薔薇族』の注文の方法は、郵便局で千円の定額小為替を作ってもらってお送りください。155-0032 東京都世田谷区代沢2-28-4-206 伊藤文学

399

★新しく『薔薇族』を置いてくれる古本店・「ビビビ」が下北沢にあります。〒155-0031 東京都世田谷区北沢1-45-15 スズナリ横丁1F・北沢タウンホールの筋向いです。読者好みの古書が沢山置いてあります。電話03-3467-0085です。

◆永遠のベストセラー「愛の潤滑液 ラブオイル」一度お試しあれ。

Nurnuru2 Nurnuru3

 

◆お求めはこちらから

◆ご感想・ご相談はこちらへbungaku@barazoku.co.jp

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年9月15日 (火)

伊藤文学〜第1回「やらないかの集い」

 山川純一君が残してくれた、呼びかけの言葉「やらないか!」。これはエッチな言葉ではなく、日本中の人たちが、うつむき加減で、元気をなくしている今の世の中。元気を出して行動を起こせと呼びかけているのではなかろうか。
 
 1971年、日本で最初の同性愛者に向けての雑誌『薔薇族』を創刊した伊藤文学と熱く語り合おう!
 
 すべて日本で最初の仕事を次から次へと実行した男。男性ヌードの写真集、少年の写真集、ビデオの製作、「薔薇と海と太陽と」「白い牡鹿たち」「愛の処刑」などの映画の製作。同性愛の世界をリードし続けた35年を語ります。ぜひ、みなさんでお出かけください。

日時:9月28日(月曜日)夜7時から9時
場所:下北沢南口「ONE LOVE BOOKS」
会費:1000円(ワンドリンク付き)

〒155-0031 東京都世田谷区北沢2-1-3
       ☎03(3411)8302

★下北沢の改札を出て、左の階段を降りる。南口商店街を5分ほど歩くと、右側に「餃子の王将」があり、その前の「膳場八百屋」の横を左に曲がると4、5軒目。「足立屋酒店」の前。

Photo_4山川純一の「もっこり抱き枕」


| | コメント (1) | トラックバック (0)

さびれゆく北沢八幡宮の祭りを嘆く!

 僕の父、祷一が平成3年9月8日、86歳で亡くなってから、すでに18年になる。

 地元の北沢八幡宮の祭礼の日が、何時の頃からか、9月の第1土曜日、日世彌になっていって、平成3年の9月8日は日曜日で、祭礼の日だったと記憶している。

 今年は9月6日が祭礼の日だった。その日、女房の久美子と僕が運転するクルマで、多磨墓地にお墓参りに行って来た。そのために北沢八幡宮には、行かずじまいになってしまった。

 今年が創立130周年を迎えるという歴史のある代沢小学校に、戦時中に僕は通っていたが、お祭りの日は、教室で授業を受けていても太鼓のどん、どん、という音が聞こえてくると、僕ら子ども達は、早くお祭りに参加したいとそわそわしていたものだ。

 子ども達だけでなく、大人達も祭礼の日を待ちわびていて、その日は朝からお赤飯を炊いて、ごちそうを作り、嫁いでいる兄妹達も、子ども達を連れて集まって来た。それは我が家だけではなくて、ご近所のどこの家でもそうしていた。だからしばらく会わないでいた人たちと出会うこともできた。

 もう10年近くになるだろうか。パチンコ屋の景品のことでもめたのか、下北沢のパチンコ屋のシャッターに、ピストルの銃弾が撃ち込まれるという事件があった。

 警視庁の暴力団担当の人が、北沢警察署に署長として赴任して来て、祭礼にお店を出して来たテキ屋を暴力団の資金源になるということで、すべてしめ出してしまった。

 北沢八幡宮のお祭りが、にぎやかだった頃は境内はもちろん参道の茶沢通りにつながる狭い道の両側にも、お店がずらりと並んだものだ。

 みこしの宮入りの時間になると、各町会の大人みこし、子どもみこしが次々とくり出してくる。茶沢通りは、交通止めになって、それを見物する人たちが歩道にあふれたものだ。

 テキ屋がいなくなって、出店するのは、ボーイスカウトやPTAの父兄達、法人会の会員達とか素人達になってしまった。

 みこしをかつぐ人たちも、角刈りの威勢のいい若者ではなく、女性が多くなってしまったから、迫力を全く感じられなくなってしまうのは当然のことだ。

 テキ屋が醸し出す何とも言えない崩れたムードは、素人に出せるわけがない。祭りが魅力を失い、年々寂れていくのはテキ屋を追い出してしまったからだ。

 国民的英雄のような「寅さん」だって、テキ屋だし、テキ屋を追放するということは、「寅さん」を否定するようなものではないか。

 商店街の人たちも、寂れていく北沢八幡宮のお祭りをうれえて、テキ屋を呼び戻すことを願っている。

 都内でも多くの人が集まることで有名な麻布十番のお祭りは、警察の警告を無視して、東京だけでなく、関西のテキ屋も出店しているそうだ。

 麻布十番に事務所を持つ宇野亜喜良さんは、7、8年前から商店街の人たちのため、街のために、ポスター、うちわ、Tシャツ、電信柱に付けるのぼりのデザイン、イラストを担当している。

 宮司さんが決めるのか、北沢八幡宮の総代のような街の有力者が決めるのかはわからないが、このままでは寂れていくばかりだ。なんとか、みんなが楽しめる活気あふれる祭礼にしたいと願っているのは僕だけだろうか。

Photoかつぎ手は女ばかり。男もひ弱で迫力がないことおびただしい。
Photo_2麻布十番のお祭りで配られた宇野亜喜良さんイラストのうちわ


★『薔薇族』の注文の方法は、郵便局で千円の定額小為替を作ってもらってお送りください。155-0032 東京都世田谷区代沢2-28-4-206 伊藤文学

399

★新しく『薔薇族』を置いてくれる古本店・「ビビビ」が下北沢にあります。〒155-0031 東京都世田谷区北沢1-45-15 スズナリ横丁1F・北沢タウンホールの筋向いです。読者好みの古書が沢山置いてあります。電話03-3467-0085です。

◆永遠のベストセラー「愛の潤滑液 ラブオイル」一度お試しあれ。

Nurnuru2 Nurnuru3

 

◆お求めはこちらから

◆ご感想・ご相談はこちらへbungaku@barazoku.co.jp

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年8月30日 (日)

『真夜中のバスケットボール』を文庫化したい!

 40年近くにも及ぶ『薔薇族』の歴史の中で、ゲイでない女好きの人(ノンケ)が書いた小説が誌上に載ったためしはない。おそらく他のゲイ雑誌でも同じことだろう。

 ゲイの世界を小説の素材にした作品を書いている作家は、すべてゲイの人だ。女好きのプロの作家でゲイの人が登場してくる作品を書く人はまずいない。

 『薔薇族』が廃刊になる1、2年前に掲載された『真夜中のバスケットボール』は、杉原克典君という東体大のバスケット部のエース、バイトをしていた運送業務中に人身事故を起こし、その賠償金支払いのため、高級ウリセン(若い男を客に斡旋するところ)に、金を得るために勤めることになった。

 その半年間の体験を書いたのが、この作品だ。事故を起こさなければ、このような作品は生まれなかっただろう。その作品の一部を引用してみよう。

 「今でも忘れねえことがあった。入店数日目だと思うが、五十歳ぐらいのオヤジに俺は買われた。こいつ俺に自分のムスコを触れだの、くわえろだの強く要求してきた。俺としちゃ買われた立場だ。その要求を受ける義務がある。だが生理的に俺の本能が拒絶する。
 俺は死ぬ思いで客の要求にどうにか応えたが、あんなツライ思いをしたのは初めてだった。他人のチンポコなんて触ったことがねえ。触りたくもないぜ、そんなモノ。
 でも拒否すればバイトをクビになるかも知れねえ、俺、そう危惧した。どうしてもカネが要る俺にとって、クビはこわいぜ。それで必死になってなんとかやってはみるが、本当に吐き気がして、スッゲーつらかった。思い出したくもねえ!いやいや応える俺を客は激しくなじった。俺、その客に土下座してワビたぜ。
 『お前なんにもしないで、カネだけとる気か。フェラチオぐらいできるだろう。それもダメ、これもダメで、よくバイトしてるな。お前、ノンケだって、そのくらいのことはできるハズだ。なんにもしないならケツをかせ』
 俺、なんも言えねえ。ケツかせって言われた時は、俺、ミジメで涙が出そうだった。
 『このクソオヤジ、ハリ倒してやりてえ』と思うが、俺としちゃひたすらわびて許してもらうしかねえ。
 客はそう言って、カネを投げつけて帰ったよな、あの時。」

 関西の運動部の学生が、DVDのモデルになって、それがバレ、退部させられた事件があったが、ゲイの人は、ノンケの男っぽい男にホレるのは当然のことで、東体大のバスケット部の若者に夢中になるのは、それと同じことだ。
 
 この読み物に一部の読者が、今までのゲイの人が書いた小説にない、新鮮さに驚いたのだ。

 僕はこの珍しい読み物をなんとかネット上で話題にして文庫化したいと考えているが、それには女性読者がどう反応するかだ。フェチの読者から多数の投書が寄せられたが、そのようなことは滅多にないことだった。

 「今月もあの『真夜中のバスケットボール』で抜きまくりだ。あお男の話は、やたらと抜ける。精液のニオイが充満している。
 元気なオスの小説って感じがして、コーフンする。読んでいると、とにかく勃ってくる。今日も雨が降ったが、あの男はきっとまた、ゴム長をはいているだろう。そう思っただけで勃ってくる。
 ノンケ野郎の目でとらえた、青春像はド迫力だ。」

 もう、こんな読み物が登場することは、まずない。それを思うと、なんとしても本にして残したい、そんな気持ちになってくるのだが。。。

Photo


★『薔薇族』の注文の方法は、郵便局で千円の定額小為替を作ってもらってお送りください。155-0032 東京都世田谷区代沢2-28-4-206 伊藤文学

399

★新しく『薔薇族』を置いてくれる古本店・「ビビビ」が下北沢にあります。〒155-0031 東京都世田谷区北沢1-45-15 スズナリ横丁1F・北沢タウンホールの筋向いです。読者好みの古書が沢山置いてあります。電話03-3467-0085です。

◆永遠のベストセラー「愛の潤滑液 ラブオイル」一度お試しあれ。

Nurnuru2 Nurnuru3

 

◆お求めはこちらから

◆ご感想・ご相談はこちらへbungaku@barazoku.co.jp

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年8月29日 (土)

女性が読んでくれれば本になるのだけど。〜体育大出身の作者が書いた『真夜中のバスケットボール』

 25年以上も前に『薔薇族』に掲載された、40作(1篇が16頁)もの山川純一君の劇画がネット上で話題になり、それがどんどん広がって、それらの作品をまとめた、1冊5000円もする『ウホッ!!いい男たち』(ブッキング刊、本体価格4800円)が、6刷を重ねて売れ続けているとは。まさにネットの恐るべき威力というべきだろうか。

 もうひとつ、ネットで話題になった作品がある。これは小説ではなく、ほとんどが作者の実体験から生まれたドキュメントだ。

 『薔薇族』にかつて掲載された読み物のすべてと言っていいほど、読者であるゲイの人が書いたものだ。

 平成15年の7月号から連載が始まった『真夜中のバスケットボール 体育大生の青春日記』。この読み物はゲイの読者ではなく、ノンケ(女好きの男)の青年が書いたものだ。『薔薇族』史上にかつてなかった読み物と言っていいだろう。それだけに新鮮な感じを読者に与えたようだ。

 体育大のバスケットボール部の一軍の選手として活躍したが、実業団チームに入ることが内定していたのに、会社が不況でチームが解散してしまったために、やむなく宅配会社のトラック運転手となった。

 ノルマに追われ激務で人身事故を引き起こし、その賠償金支払いのために高級な会員制のウリセンボーイとなった。

 バスケで鍛えた肉体の持ち主の杉原克典君は、すぐさま店の売れっ子になってしまった。高級クラブのウリセンの店のお客は、誰もが顔を知っている有名人ばかりだった。

 そこでの通いつめてくる多くの有名人との様々なセックスの描写は、読む者を興奮させるには充分な話だった。

 連載が続くにつれて、読者からの反響は日増しに増えていた。この読み物の面白さは口コミとネットを通じて広がっていった。

 「ホモ雑誌にホモの話ばかりでは、血で血を洗う感じです。どうにもスカッとしません。そんなおりにハッテン仲間から『薔薇族』9月号は面白いぞと聞かされて、騙されたと思って読んでみました。
 あまりの衝撃に目が点になりました。型破りの内容で実に新鮮です。ノンケの作者というのがすごい。表現や発想がまるでホモと違うことにハッとしました。
 作者の青年は体育大出身らしく、圧倒的な男っぽさで迫力満点で掛け値なしの男です。過去にこんな小説は読んだことがありません。
 すごい、たくましいイチモツの持ち主であろうことは容易に想像できます。実は僕はホモであると同時にゴムフェチ(フェチは異常性欲のひとつ。異性が身につけているものに性欲を感じる)で、特にゴム長靴に関心があります。
 スポーツマンのゴム長の姿は、たとえようもなくセクシーです。ゴム長を履いてトラックに乗っている姿を想像するだけで気絶しそうです。
 スポーツ刈りでゴム長を履いているトラック運転手なんて、これ以上の男らしさはありません。しかし、そういう男は決まってノンケです。我々のような者が求めている男はすべて女にとらわれてしまいます。
 結局のところ、我々はハッテン場などで知り合う男は、一皮抜けばみんなオネエって男しか付き合えません。ごく一部の金持ちが金の力で本物の男を相手にできる現実が悲しいです。」


 一冊の本にしてほしいという要望は数多くありましたが、残念ながらこの人のようなフェチの人ってそう多くはありません。ヤマジュンの劇画のように女性が買ってくれなければ本は売れません。女性たち、この読み物を読んでみたいと思ってくれますか?

 Photo_3

★『薔薇族』の注文の方法は、郵便局で千円の定額小為替を作ってもらってお送りください。155-0032 東京都世田谷区代沢2-28-4-206 伊藤文学

399

★新しく『薔薇族』を置いてくれる古本店・「ビビビ」が下北沢にあります。〒155-0031 東京都世田谷区北沢1-45-15 スズナリ横丁1F・北沢タウンホールの筋向いです。読者好みの古書が沢山置いてあります。電話03-3467-0085です。

◆永遠のベストセラー「愛の潤滑液 ラブオイル」一度お試しあれ。

Nurnuru2 Nurnuru3

 

◆お求めはこちらから

◆ご感想・ご相談はこちらへbungaku@barazoku.co.jp


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月28日 (火)

隣の客が『薔薇族』を読んでいた!

 30数年前の話。その頃の『薔薇族』と読者との最初の出会いは劇的だった。これは青森県に住む読者からの手紙。

 「『薔薇族』のことは以前から知っていたのですが、田舎町のため購入することができず、また通信販売でという勇気もなく、残念に思い続けてきました。
 ところが先日、思わぬチャンスがあり、『薔薇族』を入手しました。旅行中に隣席に座っていた客が、見慣れぬ雑誌を楽しそうに読みふけっていました。
 その日は乗客が少なくノンビリムード。しばらくすると隣の客が雑誌をふせ、目を閉じているので、なにげなく表紙に目をやると、なんと『薔薇族』ではありませんか。
 私の胸は高鳴り、興味のある雑誌を眼前にした感激で、いっぱいとなりました。私が熱心に客のひざの上にある雑誌に視線を向けていることを感ずいたのか、隣の客は細く目を開け、「よかったら、どうぞ」と差し出してくれました。「すみません、お借りします」。私は熱心に雑誌を読み始めました。
 またとないチャンスを得た私は、水を得た魚のようにむさぼり読みました。
 30分ほどして、隣の客が下車する準備を始め、「よろしかったら、どうぞ持っていってください。私は次の駅で下車しますから」と言うのです。
 「以前から読みたいと思っていたのに、手に入れにくて」と言うと、「私はいくらでも買うことができるから、車中でのお近ずきのしるしに差し上げます」。
 こんな会話を残して、下車してしまいました。これが私の『薔薇族』との最初の出会いでした。
 湯の宿で、それこそ繰り返し、繰り返し読み続け、こみ上げてくる感激をどうすることもできない一夜でした。
 帰宅してからも、時間を見つけては、1冊の本を何度、読んだことでしょうか。(ある田舎町に住む読者)」

 その当時は、『薔薇族』を初めて手にするということは、大変な勇気を必要としたのだ。読者のひとり、ひとりが初めて『薔薇族』を買ったときの話をまとめたら、それこそ1冊の本になるほど物語があったと思う。

 駅のトイレの壁が、ゲイの人たちの伝言板だったという話を、以前、書いたことがあったけど、こんな話も。

 「困ったことが起きてしまった。先日の夕方、なんだか変な電話がかかってきた。内容は、隣町の駅のトイレに僕の家の電話番号と伝言が書いてあったというのだ。
 明らかに冷やかしと直感したので、取り合わず断りましたが、それから電話がかかってこないので、一安心、家族でも出てしまったら一大事だ。もちろん僕が書いたわけではなく、犯人はわかっているのですが、証拠があるわけではありません。
 卑劣な奴だ。わざわざ隣町まで出向いて、消してくるのも馬鹿らしいし、それと同時に僕の心のどこかで、それを素敵な人が読んで電話をかけてくれないかと思ったりして。困ったことだ。(諏訪市・T)」

 本当に駅のトイレの壁が、ゲイの人たちの伝言板だったりしてた時代。今時のネットの出会い系サイトよりも、どこかユーモラスだし、のんびりしているし、いい時代だったのでは。

Photo_2

★『薔薇族』の注文の方法は、郵便局で千円の定額小為替を作ってもらってお送りください。155-0032 東京都世田谷区代沢2-28-4-206 伊藤文学

399

★新しく『薔薇族』を置いてくれる古本店・「ビビビ」が下北沢にあります。〒155-0031 東京都世田谷区北沢1-45-15 スズナリ横丁1F・北沢タウンホールの筋向いです。読者好みの古書が沢山置いてあります。電話03-3467-0085です。

◆永遠のベストセラー「愛の潤滑液 ラブオイル」一度お試しあれ。

Nurnuru2 Nurnuru3

 

◆お求めはこちらから

◆ご感想・ご相談はこちらへbungaku@barazoku.co.jp

  


| | コメント (1) | トラックバック (0)